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まとめ読み用記事その2(パルメイラス修行編2年目)

ブログとは古い記事がどんどん下に追いやられていく物なので、長い物語をまとめて一気に読むには
向いていません。それを解消する為に作ったのがこの記事で、この記事の追記には
字数制限限界まで今まで進行した分をまとめて繋ぎ合わせ、一気読みが出来る様にしてあります。
更新される度に追加していくつもりなので、一気に読み返したくなったらご参照下さい。

前記事:まとめ読み用記事その1(パルメイラス修行編1年目)

次記事:まとめ読み用記事その3(パルメイラス修行編3年目)



2年目1月・基礎練習フェイズ

森崎「正月なのに~タコも無い~コマ~もここには無いんだよ~とくらあ」

今月重点的に鍛える能力を選んで下さい。カッコ内は現在の能力値です。
(2年目に入ったので、一部のパラメータが少し上がりやすくなります)

A ドリブル(56) 物凄く上がりにくい
B パス(50) 少し上がりやすい
>C シュート(48) 割と上がりやすい
D タックル(48) 割と上がりやすい
E パスカット(48) 割と上がりやすい
F ブロック(47) かなり上がりやすい
G せりあい(51) 普通の上がりやすさ
H セーブ力(56) 物凄く上がりにくい



森崎はウェイトトレーニングで足の筋力を増やす事にした。
-----------------------------------------------------------------------------
JOKER→シュート+3&必殺技/スキル習得!
13→シュート+3!
10~12→シュート+2!
2~9→シュート+1!
1→効果が無かった。

2年目1月のシュート練習→  ハート10
10~12→シュート+2!
-----------------------------------------------------------------------------
森崎「おお、良い感じに筋肉が増してきたぜ!」

森崎はより多くの重りを上げられる様になった両足を満足気に叩いた。

森崎シュート力:48→50



2年目1月・自由行動フェイズ

森崎「相変わらずクソ暑い。せっかく自分で焼いた磯辺巻きがちっとも美味くねえ…」

A ネイに会いに行く。
B トニーニョに会いに行く。
C その他チームメイトと交流する。
D 中山に電話する。
>E 街を探検してみる。



森崎「気晴らし気晴らし、休むのも仕事の内なら遊ぶのも仕事の内っと」

森崎はサンパウロ市内のバス停の位置を脳内に描きながら寮から出た。
-----------------------------------------------------------------------------
JOKER→「ハーイ、ジャパニーズアスリート!また会いましたネ!」
12~13→パルメイラス一軍のホームスタジアムにたどり着く。
9~11→ネイに教えられた日本料理店に立ち寄る。
7~8→ネイに教えられたジョギングコースを一周する。
5~6→ネイに教え(ryスポーツショップに立ち寄る。
4→ネイに(ryビーチで目の保養。
3→怪しげな店から出てくるトニーニョを発見。
2→またしても複数の女の子を連れ歩くネイを発見。
1→チームメイトのGKがカツアゲを…!

ぼくらの街探検4→ ダイヤ7
7~8→ネイに教えられたジョギングコースを一周する。
-----------------------------------------------------------------------------
スタッ…

数時間後、森崎は気がついたら寮の前で足を止めていた。

森崎「遊ぶつもりだったのに、何時の間にかロードワークになっていた…」

森崎は自分の取った行動に呆然とし、汗でドロドロの全身の不快感も忘れて立ち尽くした。

森崎「気持ちに余裕が無くなっていたのかな…今度はちゃんと何処かに立ち寄ろう…」

森崎最大ガッツ:830→835



2年目2月・基礎練習フェイズ

森崎「もうすぐパルメイラスに来て1年か…久々に生サクラエビでも食べたいなあ」

今月重点的に鍛える能力を選んで下さい。カッコ内は現在の能力値です。

A ドリブル(56) 物凄く上がりにくい
B パス(50) 少し上がりやすい
C シュート(50) 少し上がりやすい
D タックル(48) かなり上がりやすい
>E パスカット(48) かなり上がりやすい
F ブロック(47) 凄く上がりやすい
G せりあい(51) 普通の上がりやすさ
H セーブ力(56) 物凄く上がりにくい



森崎は全体練習に参加しパスカットを磨く事にした。
-----------------------------------------------------------------------------
JOKER→パスカット+3&必殺技/スキル習得!
13→パスカット+3!
9~12→パスカット+2!
2~8→パスカット+1!
1→効果が無かった。

2年目2月のパスカット練習→  ハート6
2~8→パスカット+1!
-----------------------------------------------------------------------------
森崎「ま、こんなもんかな」

森崎は一定の効果を上げた…様な気がした。

森崎パスカット力:48→49



2年目2月・自由行動フェイズ

森崎「最近練習の後に疲れが残っても気にならなくなったな。良い事なのか?」

A ネイに会いに行く。
>B トニーニョに会いに行く。
C その他チームメイトと交流する。
D 中山に電話する。
E 街を探検してみる。



コンコン。

トニーニョ「誰だ?」

森崎「俺だ、森崎だ」

トニーニョ「ああ、ちょっと待て…入って良いぞ」

ガチャッ、ギギギ…

相変わらず油が切れているらしいドアを開け森崎は中に入った。トニーニョは丁度机で
何か書き物をしていたらしく、ノートとペンを片付けている。

トニーニョ「今日はどうしたんだ?また情報か?」

森崎「ああ…」

>A 「アルゼンチンのファン・ディアスって知ってるか?」サッカーの話題を振る。
B 「翼とお前、どっちが上か結論は出たか?」サッカーの話題を振る。
C 「ネイの女遊び、放っておいて良いのか?」ネイを話題にする。
D 「DF達との連携にやや不安があってな…」相談してみる。
E 「たまにはサッカー以外の話もしようぜ?」とりとめもない話を振る。



トニーニョ「知っているぞ。マラドーナの再来と評されるあいつの勇名はブラジルにも届いている。
実際に会った事は無いが、ビデオでなら何回か見ている。文句無しの天才だ」

トニーニョはあっさりと頷いただけでなく、ペラペラとディアスを賞賛した。
あまりにも堂々とした褒めっぷりに森崎が呆気に取られてしまう程に。

トニーニョ「どうした?」

森崎「いや、随分評価が高いんだな、と思って」

トニーニョ「試合に勝つには敵を知り己を知らねばならないから当然だ。俺は天才では
ないのだから、天才に勝ちたければ相手がどうして天才なのかも理解しなくてはな」

森崎「(とことん現実的だな、こいつは)」

トニーニョ「それで?ディアスのビデオでも欲しいのか?」

森崎「いや、そうじゃない。お前、あいつと同じドライブシュートを使えるだろ?」

トニーニョ「ん?ああ、そうだが」

森崎「だったら、あいつが使っているミラクルドライブも使えるんじゃないかって」

トニーニョ「ふむ…」

森崎「ちなみに、翼もミラクルドライブを使えるぜ」

トニーニョ「!」

翼の名を聞いた瞬間トニーニョの眉がピクリと動いたのを森崎は見逃さなかった。

森崎「更に翼はドライブシュートをパスに使ったりボレーで撃ったりツインシュートにしたりもするぜ」

トニーニョ「………俺を煽ろうとしているのか、モリサキ」

森崎「お前が自分で聞いてきた事だぜ?去年は分からなかったが、今なら断言できる。
ドライブシュートがお前の最大最強の技なら、翼には到底勝てないってな」

トニーニョ「…なるほどな。回答、感謝する」

僅かに不機嫌さを滲ませるトニーニョの顔は、とても礼を言っている様には見えなかった。

森崎「(そろそろ引き際か)ま、俺の話はそれだけだ。後はお前次第だぜ」

トニーニョ「………」

*トニーニョに新必殺技フラグが立ちました。ただし、そう簡単に回収出来る物ではありません。

*定期的な練習の積み重ねで、全能力値が+1されました。



2年目2月・イベントフェイズ

2月のとある蒸し暑い夕方、シャワーから上がり自室に戻ろうとしていた森崎に寮長が
声をかけてきた。オフィスのドアから上半身だけ乗り出し、片手に電話の受話器を持っている。

寮長「おーい、モリサキ。お前に電話だ」

森崎「俺に?って事はひょっとして?」

寮長「ああ、ヨーコ・カタギリって人だ。あまり長引かせるなよ」

森崎「はい」

森崎はオフィスに入り受話器を受け取った。ちなみに寮長は気を利かせて席を外してくれたが、
その際実に楽しそうな表情をしたネイが森崎からは見えない場所に隠れたのには気付かなかった。

森崎「もしもし、電話変わりました。陽子さん?」

陽子「こんばんは、森崎くん。お久しぶり!」

森崎「ああ、久しぶり。ひょっとして、また日本に出張してたのか?」

陽子「大当たりよ。一月の冬の全国選手権を視察してきたの。
それ以外にも色々やっていたからいままで滞在していたんだけどね」

森崎「そうか…それじゃ、その、また会いに来てくれるのか?」

やや緊張しながらも笑みが隠せない森崎。電話越しに見える訳が無いと分かっている故
緩んだ表情だったが、ネイにはしっかりと見られていたのは言うまでも無い。

陽子「うん♪森崎くんの様子が見たいし、全国選手権の結果も伝えないとね。来月何処かに連れてってよ」

森崎「それじゃあ、今度は…」

>A 「ブレンドコーヒーが美味いと評判の喫茶店に行ってみる?」
B 「日本料理店が近くにあるんだけど、そこにしようか?」
C 「折角夏なんだし、ビーチで泳ごうぜ!」
D 「またシュラスコを食べに行かないか?」
E 「サンパウロ市内のダウンタウンを食べ歩いてみるのはどうだ?」



森崎「(あのネイがナンパに良く使っているなら、女の子受けは良い筈だ!…多分)」

森崎は僅かな不安と共にネイに紹介された喫茶店を勧めてみる。
幸い陽子の好みには合った様で、嬉しそうな返事を聞きホッと出来た。

陽子「良いわね!普段は眠気覚ましの為だけの適当なコーヒーしか飲んでいないから楽しみだわ」

森崎「それじゃ、そこにしよう。えーと、何時来れる?」

陽子「そうねえ…来月、パルメイラスのジュベニール部門が他の州のチームと練習試合を組むのよね?」

森崎「ああ。まだ何処のチームかは決まっていないけど、強いチームを呼ぶらしい」

陽子「それじゃ、その試合を私も観戦するわ。その後で良いかしら?」

森崎「OKだ。俺のスーパーセーブに期待しておいてくれよ」

陽子「うん、しっかり活躍してね♪それじゃ、またね~」

ガチャリ。

森崎「よし…来月のゲームは」

ネイ「負けられないなぁ、負けられないよ♪」

森崎「どわああっ!?」

突然背後から歌う様にからかったネイに森崎は心底度肝を抜かれる。そして悪戯が成功した
子供の笑顔を浮かべるネイに対し怒りが湧き上がるのは避けられなかった。

森崎「てめっ…盗み聞きしてやがったのか!?失礼にも程があるぞ!」

ネイ「いやいやとんでもない、大切なチームメイトの恋路の行方を案じただけさ」

森崎「それで屁理屈のつもりか!そもそも俺と陽子さんはそんな関係じゃねえ!」

ネイ「あっ、そーなの?じゃあ俺に紹介し」

森崎「いっぺん死んでみるか?」

何時までもヘラヘラと笑い続けるネイに対し森崎は本気でキレかけていた。拳を鳴らしだしたのを
見て流石のネイもやり過ぎたと感じたのか、慌てて両手を突き出しながら後退る。

ネイ「おいおい、落ち着けって!俺は人の女には手を出さないポリシーなんだよ」

森崎「信用出来るかバカ」

ネイ「分かった分かった!じゃあお詫びにとっときの情報をこっそり教えるから、な?いやいやいや
デートスポットじゃなくてサッカーの情報!選手達ではまだ俺とトニーニョしか知らないんだぜ」

あくまでも悪びれないネイに対し、森崎は次第に怒りよりも呆れが勝って面倒臭くなってしまった。
既に距離を取られた分、今から殴りかかろうとしても自分より足の速いネイには追いつけそうにない。

森崎「チッ…さっさと教えろ」

ネイ「おう、こないだ監督とコーチが話しているのをこっそり聞いたんだけどな」

森崎「(こいつ、盗聴は癖かよ…)」

ネイ「来月の練習試合の相手はな、なんとぉ…じゃーん!フラメンゴだ!
あのカルロス・サンターナ率いる俺達の世代では最強と言われるフラメンゴだぜ!」

森崎「!!!」



2年目3月・基礎練習フェイズ

森崎「遂に噂のカルロス・サンターナと対決か…フフフ、俺様の名声が全南米に轟く日が来たな!」

今月重点的に鍛える能力を選んで下さい。カッコ内は現在の能力値です。

A ドリブル(57) 凄く上がりにくい
B パス(51) 少し上がりやすい
C シュート(51) 少し上がりやすい
D タックル(49) かなり上がりやすい
E パスカット(50) 割と上がりやすい
F ブロック(48) 凄く上がりやすい
>G せりあい(52) 少し上がりやすい
H セーブ力(57) 凄く上がりにくい



森崎はボディバランスを見直す事にした。
-----------------------------------------------------------------------------
JOKER→せりあい+3&必殺技/スキル習得!
12~13→せりあい+2!
2~11→せりあい+1!
1→効果が無かった。

2年目3月のせりあい練習→ スペードQ
12~13→せりあい+2!
-----------------------------------------------------------------------------
森崎「こりゃ凄い、パワーとスピード両方増したのが実感できるぞ!」

森崎はウェイトトレーニングのメニューを組み直した事で体を作り変えた。

森崎せりあい力:52→54



2年目3月・自由行動フェイズ

森崎「これが試合前の最後の休みだ…どう使おうかな」

A ネイに会いに行く。
B トニーニョに会いに行く。
>C その他チームメイトと交流する。
D 中山に電話する。
E 街を探検してみる。



森崎「今の俺はただ単に腕が良いGK扱いだ。そんなのはつまらん!他のキーパーどもは
実力でも腕力でも圧倒したから、次はフィールダー達をなんとかしなくっちゃな」

>A FWの個人練習を手伝ってやる。
B MFの個人練習を手伝ってやる。
C DFと連携の練習を行う。
D 日本文化を紹介し人気者になる。



森崎「うちはネイとトニーニョが居るから中盤は大丈夫。DFはこれと言った奴が居ないが
この俺が居るから万事OK。つまりFWの強化が急務って訳だ…」

森崎はブツブツと呟きながらジュベニール部門用の練習場に向かった。すると
都合の良い事に数ヶ月前以降そこそこ親交があるオルヘスが自主練習をしていた。

森崎「あ、オルヘス。ここに居たのか(つーかこいつ以外は練習してないのかよ)」

オルヘス「ああ、モリサキ。丁度良い所に来てくれた、また手伝ってくれないか?」

森崎「ああ、そのつもりだ(正直物足りんレベルだが、今居るFWの中ではこいつが一番マシか)」

こうして森崎はオルヘスの個人練習を手伝う事にした。その結果は…
-----------------------------------------------------------------------------
JOKER→効果抜群!オルヘスの全能力値+1!
11~13→オルヘスのシュート力がちょっと上がる。
8~10→オルヘスのドリブル力がちょっと上がる。
5~7→オルヘスのパス力がちょっと上がる。
4→オルヘスのタックル力がちょっと上がる。
3→オルヘスのパスカット力がちょっと上がる。
2→オルヘスのブロック力がちょっと上がる。
1→オルヘスのせりあい力がちょっと上がる。

2年目3月オルヘスの自主練習→  ハート8
8~10→オルヘスのドリブル力がちょっと上がる。
-----------------------------------------------------------------------------
ダッダッダッ!スイスイスイ…

森崎「ほらほら、まだ体重移動が甘いぜ?」

オルヘス「くっ…!」

森崎はオルヘスと一緒にコーンを使ったドリブル練習をしていた。二つ同じコースを並べて作り、
同時にスタートして競争すると言う単純な物だったがそれは森崎の狙い通りの効果を出した。
森崎にどんどん差をつけられていくオルヘスが意地になってやる気を出したのである。

森崎「リズムだよリズム!どれ位の強さと頻度で蹴れば良いか体で覚えろ!」

オルヘス「(くそっ、キーパーにドリブルで負けて堪るか!)」

こうして二人は充実した自主練習を行った。

*森崎のドリブル技術を学ばせた事でオルヘスの印象が良くなり、支持率が2アップしました。

森崎チーム内支持率:26→28



2年目3月・イベントフェイズ

3月の中旬のある晴れた日、遂にフラメンゴとの練習試合の日がやってきた。
この日、陽子はTシャツにジーンズと非常にラフな格好で訪れてきた。

森崎「ようこそパルメイラスへ、陽子さん」

陽子「こんにちは、森崎くん。今日は絶好の試合日和ね!」

森崎「ああ、腕が鳴るぜ。フラメンゴだろうがミランだろうがマンUだろうがどんと来いって感じだ!」

機嫌良く強気をアピールする森崎を見て、陽子も楽しそうにクスクスと笑った。

陽子「何時も自信満々ね。今日はスタメンで出られそう?」

森崎「そりゃ、強豪相手に俺を使わなかったら監督はタダのアホだぜ!」

陽子「そうなの?他のキーパー達…えっと、名前はなんだったかしら?」

森崎「サルサノ、ガディス、ピアッツィって言うんだよ。どいつもこいつもどんぐりの背比べで、
最近GKの出番は俺ばっかりだよ。いやー、お陰で恨まれて恨まれて」

陽子「それなら安心ね。ところで、フラメンゴの選手達はまだ来ていないの?」

森崎「ああ、バスで来るらしいからもうちょっとかかるんじゃないかな?」

陽子「そう。じゃあ私は今の内に観客席で場所を確保しておくわね。頑張ってね♪」

陽子は短く手を振ってから観戦用のスペースに向かった。森崎も手を振ってベンチに向かうと、
案の定ニヤニヤしたネイや羨ましそうな視線をぶつけてくるチームメイト達に迎えられる。

ネイ「かーわいい娘じゃん、ヨーコだっけ?」

オルヘス「一体何処で知り合ったんだよ?」

森崎「騒ぐなアホ。日本サッカー協会の人だから、色々世話になったんだよ」

ミラ「なんだ、つまらん」

ブランコ「でもネイが二人に増えるよりは良いけどな」

ネイ「俺が二人?それは俺もイヤだな、困っちゃうな~。アッハッハ!」

森崎「(皮肉られた事に気付いて…いる上でスルーしてやがるんだろうな。全く食えない奴だ)」

ブロロロロ…キキッ。

トニーニョ「ムダ口はそこまでだ。フラメンゴのバスが来たぞ」

森崎「ほう…」

トニーニョがフラメンゴの到着を告げると、皆の視線も引き締まりフラメンゴのバスに向けられた。
パルメイラスの選手達と観客達が見守る中バスのドアが開き、まず監督が降りてくる。
その次に降りた人物が視界に入った時、何処からとも無くどよめきが走った。

森崎「(出たな、カルロス・サンターナ!…ん?あいつ、何持ってるんだ?)」

オレンジに近い茶髪が軽くアフロになった少年が静かな自信のオーラと共に監督の後をついてくる。
彼は右腕にキャプテンマークを付け、左肩にフラメンゴのロゴが入ったスポーツバッグをかけ、
更にどういう訳か右手には見るからにボロボロで使い古されたボールをネットに入れて下げていた。

カルロス・サンターナの後には金髪の白人少年と黒く長い髪の黒人少年が続いていた。
森崎はすぐにその二人が去年予習しておいたサンタマリアとジェトーリオだと思い出す。

森崎「(あの3人がフラメンゴの注目若手選手だったな…)」

程なく両チームの距離は縮まり、互いの監督が挨拶を交わし始めた。
カルロスとトニーニョもキャプテン同士握手をかわす。

カルロス「久しぶりだな、トニーニョ。今日は良い試合をしよう」

トニーニョ「ああ、お互いベストを尽くそう」

森崎「(白々しい…って訳でもないな。トニーニョだけじゃなくカルロスも真面目くんか)」

>A ここは黙って成り行きを見守ろう。
B カルロスに話しかけ自己紹介しよう。
C いきなり挑発をかまして注目を集めよう。
D カルロスよりも他の二人が気になるな…



森崎は口を挟まず周りのやり取りを観察する事にした。すると早速一つおかしな事に気付いた。

森崎「(ん…?ネイのあの表情、なんだ?何時もと違うぞ?)」

ネイは笑顔だった。しかしその笑顔は何時ものニヤニヤ笑いとは程遠い、侮蔑と嫌悪を
半々で混ぜた敵意たっぷりの奇妙な笑顔でありネイの端整な顔を不気味に歪めていた。
そしてその笑顔の矛先は実に愛嬌たっぷりの満面の笑顔で見つめ返しているジェトーリオだった。
更にその隣ではサンタマリアが「早速始まったか」と言い出さんばかりにため息をついている。

森崎「(なんだこりゃ…妙な雰囲気だぞ)」

ジェトーリオ「お久しぶり、”魔術師”ネイくん!元気してたかい?」

ネイ「ああ、お前が居なかったお陰でな。”外道”ジェトーリオくん」

森崎「(外道?そんな異名持ちなのか、こいつは?)」

森崎は何時もとは違うネイの言葉に首を傾げる。しかしその程度で済んだのは最初だけで、
二人の舌戦が激しくなるに連れどんどん目を大きくさせずには居られなかった。

ジェトーリオ「またまたぁ~、そんな事言っちゃって~。相変わらず素直じゃないんだから~♪」

ネイ「俺は素直だぜ?それと近寄らないでくれ、ゴキブリの臭いが移ったら女の子に嫌われるからな」

ジェトーリオ「大丈夫!僕は君に会いたくって念入りにコロンをつけてきたんだよ」

ネイ「それは悲劇だな。歩く排泄物につけられるなんて、どんな安物コロンにも残酷すぎる仕打ちだ」

ジェトーリオ「いや~、ネイみたいなセンスは無いからさあ。ねえ、今度オススメの店に連れてってよ」

ネイ「嫌だね。アンデス山脈のツンドラに引っ越して一生禁欲生活を送るよりも嫌だ」

森崎「(なっ…なんだこりゃ!?一体この二人に何があるって言うんだよ!)」

一方が硫酸の様な笑顔で次から次へと毒を吐き、もう一方がそれを物ともせず人懐っこい笑顔と
言葉を送り続ける。この不気味な光景がしばらく続いた後、ようやく他者が口を挟んできた。

トニーニョ「ネイ…もうやめておけ」

ネイ「………」

森崎「(ネイが口をへの字に結ぶのなんて初めて見るな…)」

ジェトーリオ「え~?もっとネイくんとお喋りしたいよ~」

サンタマリア「いい加減にしろジェトーリオ!遠征試合でトラブルを起こすな!」

トニーニョがネイをたしなめ、サンタマリアがジェトーリオを叱り付けた事で秩序が回復しつつも
険悪なムードが流れ始める。ところが次のカルロスの発言で場の空気は一変した。

カルロス「そうだぞジェトーリオ、俺達はプロのサッカー選手なんだ。それに彼らとは3年後の
ワールドユースでもチームメイトになる可能性が高い。無意味に関係を悪化させるんじゃない。

                   アーサーだってそう言っているぞ?                   」

トニーニョ・ネイ・ジェトーリオ・サンタマリア『………』

森崎「(ん?急に黙ったぞ…それにアーサーって誰だ?)」

カルロスの発言の影響か先ほどまで騒いでいた4人は一瞬で不自然な程に黙りこくった。
森崎はカルロスがチームメイトの誰かに話しかけたのかと思いカルロスの視線を追ってみる。
しかし彼の視線の先には誰も居らず、右手から下げたネット入りの古いボールがあるだけだった。

森崎「(誰も居ないじゃないか)」

カルロス「うん、そうだなアーサー。君の言う通りだ」

森崎「…ハ?」

カルロス「大丈夫、今日も勝ってみせる。君の前で無様なサッカーは出来ないしな」

森崎「(ちょっと待て…)」

カルロス「有難う、アーサー!」



森崎「(こいつ…ボールに話しかけてるぅううううううううう!?!)」



A 「な、なあ、アーサーって…そのボールの事か?」
B 「さ、さあ、ネイ!トニーニョ!アップを始めようぜ!」
C 「凄いな…お前、ボールと会話出来るのか!」
>D サンタマリアに同情の視線を向けてみる。
E 見ざる聞かざる言わざる見ざる聞かざる言わざる!



森崎「(ジェトーリオはよく分からんがトラブルメーカーらしい。そしてカルロスはボールと
会話する男か…じゃあ、間に挟まれたコイツはどうなんだ?)」

森崎は変人に向ける視線をサンタマリアに移した。サンタマリアはもう一度ため息をつき、
それから森崎と視線を絡み合わせる。その瞳には複雑な疲れがこもっていた。

サンタマリア「(やめてくれ…俺までそんな視線で見ないでくれ)」

森崎「(コイツは…別に変な所は無さそうだな。あった方が楽だったかも知れんが)」

サンタマリア「(俺は常識人なんだ、その証拠に何時もあの二人の尻拭いをさせられているんだ)」

森崎「(…なんだかかわいそうになってきたぞ。ウチはネイだけで済んでよかったって事か)」

今この瞬間、二人の男達は分かり合ったのであった。

*ネイのジェトーリオに対する感情「汚物」が発覚しました。

*森崎のサンタマリアに対する感情が「憐憫」になりました。



両チームの選手達の友好的とは言い難い交流も終わり、数十分後パルメイラスメンバーは
ベンチ前でウォーミングアップをしながら監督の話を聞いていた。

監督「よしみんなきけ。フラメンゴは言うまでもなく強敵だ。その強敵相手にどんな結果を出せるかを
見せてくれ。今日使われる選手は無様なプレイをしたらそれ相応の評価を下されるぞ」

ゴクリ…

監督の脅迫めいた台詞に誰かが唾を飲み込んだ。その音が聞こえた訳では無いが、
誰もが緊張を露にした真剣な表情になる。ネイやトニーニョ、そして当然森崎も例外ではない。

森崎「(逆に言えばここで活躍すれば俺が正GK確定って事だろ…やってやろうじゃねえか!)」

監督「ではスタメンを発表する。今日は4-4-2で行くぞ。FWは左にオルヘス、右にレネ!」

オルヘス・レネ『はい!』

監督「MFは中央左にトニーニョ、中央右にネイ!右サイドにゲレーロ、左サイドにリンコン!」

トニーニョ・ネイ・ゲレーロ・リンコン『はい!』

監督「DFは中央左にキーガン、中央右にアレクセイ!右サイドにブランコ、左サイドにミラ!」

キーガン・アレクセイ・ブランコ・ミラ『はい!』

森崎「(ガチガチにベストメンバーで組んできているな。当然次は…)」

監督「GKは…」

森崎「(お、来た来た!………あれ?)」

森崎もチームメイトの殆ども次に続く言葉は「モリサキ」だと思っていた。しかし監督は何故か
急に口を閉ざし、葛藤を伺わせる表情になる。そして選手達が怪しみ始めた頃、監督は宣言した。



監督「サルサノ!」



ざわっ…!

森崎「(な…なにィィイイ!?)」

ネイ「(え?モリサキじゃないのか?)」

トニーニョ「(…もしや…あり得るな、おおいに)」

サルサノ「…えっ?」

チーム内が驚きに固まり、選ばれた当人のサルサノでさえ声を失う。
しかし監督はそんな雰囲気には構わず喝を飛ばした。

監督「返事はどうした、サルサノ!」

サルサノ「は、はいっ!」

森崎「(じょ、冗談じゃねえ!なんで強敵相手に俺を使わないんだ!?)」

>A 納得できん!抗議する!
B 納得できんが、大人しくしておこう…



森崎「監督!」

監督「!」

ネイ「(あ~、やっぱり爆発した)」

トニーニョ「(早速俺の仮説を確かめられそうだな)」

森崎「俺はもう数ヶ月前から一番多くの出番を得ていました!そしてそれに見合う結果も態度も
見せてきたつもりです!それなのに、何故この大一番で俺がスタメンじゃないんだ!」

ざわっ…

フラメンゴメンバー「な、なんだ?」「向こうで怒鳴ってる奴が居るぞ?」

観客「ん?今のモリサキの声だよな?」「何を言ってるんだろう?」

不満の余り最後は敬語を忘れてまで抗議する森崎の姿は正に鬼気迫る物があり、
その声の大きさにフラメンゴベンチや観客まで驚きだした。しかし監督は一瞬怯んだ物の、
すぐに冷たい声で逆らい様の無い命令を下してきた。

監督「これはクラブの上層部からの指示だ…文句があるなら今すぐ退団しろ」

森崎「ぐっ…!」

ここまで言われては森崎も拳を震わせながらも押し黙るしかない。
そして屈辱と怒りに震えながら必死に自分を抑え始めた森崎は気付けなかった。
スタメンキーパーに抜擢されたサルサノが喜ぶどころか、真っ青になって震えていた事に。
そしてチームメイト達が一斉に彼から視線を背けやりきれない顔になった事に。

サルサノ「そ、そんな…!」



こうして妙な雰囲気の中、パルメイラスのキックオフで練習試合は始まった。

ピィイイイイイイイイイイ!

オルヘスがレネにボールを渡し、更にレネがトニーニョに渡す。

トニーニョ「行くぞネイ!」

ネイ「オッケー!」

そしてそこからパルメイラスの速攻が始まった。

パンッダダッ!

カルロス「む…速い!」

パンッダダッ!

サンタマリア「くっ!」

森崎「なんだ、あの二人あんな事も出来たのか」

トニーニョとネイが高速のワンツーリターンを連発し、あっと言う間にフラメンゴ陣内に駆け込む。
意表を突かれたのかカルロスもサンタマリアをこれをカットする事は叶わない。

ジェトーリオ「せっかちだなあ、ネイくん!だけど君のそう言う所嫌いじゃないよ!」

ネイ「嫌ってくれ、頼むから。トニーニョ!」

パシッ!

グワアァッ!

そしてリベロとして出場しているジェトーリオがネイに接近するが、ネイは得意のヒールキックで
接触される前にボールをトニーニョに戻す。そしてトニーニョが大きく足を振り上げた。

トニーニョ「行けェ!ドライブシュート!」

バッシィイイイイイイイイン!!

ギュォオオオオオオオオン!

ラスレイ「し、しまった!」

ズバァッ!

トニーニョのドライブシュートが激しい弧を描きフラメンゴゴールに突き刺さる。
試合開始直後で集中力が不足していたフラメンゴのGKラスレイは一歩も動く事が出来なかった。

ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!

トニーニョ「よしっ!」

ネイ「ナイスゴールだぜ、トニーニョ!」

パルメイラスメンバー「やったぜ、先制点だ!」「これで有利に戦えるぞ!」

森崎「………」

いきなりの先制点にパルメイラスの選手達が湧き上がりトニーニョの周りに群がる。
ところがフラメンゴ側はリードされたにも関わらず動揺せずに平静を保っていた。

カルロス「以前よりワンツーのスピードが上がっていたな」

サンタマリア「あいつらのコンビネーションに磨きがかかっている。どうするんだ、カルロス?」

カルロス「決まっている。取られた点は倍にして取り返すだけだ」

サンタマリア「当然だな」

ジェトーリオ「そうこなくっちゃ!頼んだよ、カルロス!」



観客「やったやった!先取点だ!」「流石トニーニョだぜ!」

地元サポーター達から歓声が上がる中、カルロスとサンタマリアは静かにボールを
センターサークルに置き審判の笛を待つ。

ピィイイイイイイイイイ!

そして試合が再開され、カルロスから受け取ったボールでサンタマリアがドリブルを始めた。

森崎「(さて…サンタマリアは確か司令塔タイプだったな。どれ程の物なのか…)」

サンタマリア「タルーツ、焦るな!急いで行ってもオフサイドの餌食だ!」

タルーツ「おう!」

スッ…

サンタマリア「ビオン、ファリヤの5m後ろについていろ!」

ビオン「分かった!」

ダダダッ!

サンタマリア「イシーズ!」

バシッ!ダダッ!

イシーズ「合点!返すぜ!」

バシッ!

森崎「ほう…」

サンタマリアが次々と的確な指示で味方を操り、チームを制御していく様は一種の機能美があった。
森崎が感心して唸っている間にもパルメイラスは徐々に攻め込まれていく。トニーニョも
カルロスをマークしつつ味方に指示を送るが、対抗出来る程の効果は出せていなかった。



サァッ!

ミラ「うっ!」

数分後、フラメンゴのウイングであるタルーツが右サイド深くで左SBのミラを振り切っていた。
それを見てすかさずサンタマリアが親指だけ上げた左手を振り上げつつ指示を出す。

サンタマリア「今だタルーツ!センタリングだ!」

森崎「こりゃカルロスに合わせてくるな…1点かな?」

タルーツ「(親指、つまりフェイク!左サイドだな!)分かった!行くぞカルロス!」

カルロス「了解だ!来い!」

サルサノ「く、くそーっ!取ってやるゥ!」

バシュウッ!

森崎「…えっ?」

タルーツはサンタマリアに言われた通りセンタリングを放った。
しかしそれはオーバーヘッドキックでも届かない程高いセンタリングであり、
カルロスだけでなく誰も触れなかった。決死の覚悟で飛び出したサルサノも含めて。
しかもより妙な事に、カルロスは合わせようとするどころか
センタリングが上がった時点で逆走しPA外から出てしまった。

「これはミスキックなのか?」とパルメイラス側が思い始めた正にその瞬間。

逆サイドに走りこんだフラメンゴの左MFファリヤが「タルーツからのパス」をトラップした。

ネイ「げげっ!?」

トニーニョ「しまった、こういう事だったか!」

サルサノ「えっ、ちょっと待…」

サンタマリア「仕上げだ、ファリヤ!」

ファリヤ「おう!アシスト頂きィ!」

バコォン!

ダダダッ、バッ!
グワアアッ!!

ファリヤがニアサイドに上げたセンタリングに、今度こそカルロスが合わせに助走をつけ飛び込む。
そして空中で体を一回点半捻りながらオーバーヘッドキックの体勢に持って行った。

カルロス「決める!」

バッギョォオオオオオオオオオオオオオオオッ!!

トニーニョ「くうううっ!」

ヒュウウウウウウウウウン!
ズバァアアアアアアアアアアアアアアッ!!

トニーニョの必死のブロックも空しく、ボールは当然と言わんばかりにパルメイラスゴールに
突き刺さった。尚、フェイクに釣られて飛び出してしまったサルサノは棒立ちになっていた。

ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!

森崎「あれは…山森が編み出したローリングオーバーヘッドか!だが、山森の物とは
威力もスピードも高さも比べ物にならねえ!成程、これがカルロス・サンターナか…
それにサンタマリアは声で偽の指示を出しながらサインプレーをやっていた。侮れないな」

森崎はゴールを奪われたのが自分で無い事で精神に余裕を持ち、今のゴールシーンを
客観的に分析する事が出来た。しかし現場で戦っているチームメイト達は勿論少なからず
ダメージを受けており、特にサルサノは末期ガンを宣告された患者の様な表情になっている。

サルサノ「そんな…」

トニーニョ「…落ち込んでいるヒマは無いぞサルサノ。それに今のは俺の指示ミスでもある」

ネイ「見事にやられたな…すぐにまた攻めるか、トニーニョ?」

トニーニョ「いや…あまり飛ばして乱打戦になるのも避けたい。まずはゲームを落ち着けよう」

トニーニョの指揮でパルメイラスメンバーはある程度士気を回復する。しかし堪能する間も無く
リードが消えてしまった事で、彼らの顔から余裕が無くなっていたのも確かだった。



ピィイイイイ!

審判の笛で三度目のキックオフがなされ、パルメイラスがボールを回し始める。
するとそれを待っていたかの様にフラメンゴがグングン戦線を上げてきた。

サンタマリア「予想通りだ!DFラインも上がれ!」

カルロス「タルーツ、ビルセン、運動量を惜しむなよ!」

タルーツ・ビルセン『おう!』

ドドドドドドドッ!

トニーニョ「やはりお見通しか…怯むな皆!パルメイラスのパスワークを見せてやれ!」

パルメイラスメンバー『おう!』



その後数分間パルメイラスはボールキープに成功していたが、積極的にプレスをかけてくる
フラメンゴにじわじわと自陣内に押し込まれる。そして終にネイがサンタマリアに接近されてしまった。

サンタマリア「追いついたぞ…もらう!」

ネイ「何を!ドリブルは俺の18番だ!」

ネイファンの女の子達「頑張って~、ネイ!」

ササッ!ザザッ!ダッ!クルッ!

様々なフェイントを矢継ぎ早に駆使するネイに対しサンタマリアは時間をじっくりとかけ守る。
だがここではネイの突破力がサンタマリアの守備力を上回り、やがてサンタマリアは抜かれた。

サンタマリア「くっ!」

ネイ「よし!トニーニョ、一気に…」

トニーニョ「駄目だネイ!今は…」

カルロス「もらった!」

バコッ!

その直後、ネイはトニーニョとのコンビプレイを始めようとトニーニョにパスを出し…

ダダダッ、バッ!
グルゥン、パシッ!
スタッ。

ネイ「な…!」

森崎「守備力もたけえ…!」

ダッシュからのムーンサルトを行ったカルロスに一瞬でカットされた。

トニーニョ「い、いかん!サイドバック、中央に…」

カルロス「もう遅い!」

グワァアッ!!

ゴールまでは30m弱の距離があったがカルロスは構わず大きく足を振り上げた。
大技の予感にフィールド全体に緊張感が走り、森崎も思わずベンチから立ち上がる。

森崎「むっ…ロングシュートか?」

ジェトーリオ「お待たせお出まし、カルロスくんの…」

                カルロス「 行くぜ ミラージュシュート! 」

バッギャァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!
ビュォオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!
ドッガァッガァアアッ!!

サルサノ「ぐわあああっ!?」

森崎「………!!」

ズバァアアアアアアアアアッ!ビリッ!

動体視力に優れない者達に見えたのは、一筋の閃光が通り過ぎた後に
何時の間にか倒れているサルサノと何時の間にか破られていたゴールネットだけだった。

森崎を含む動体視力が鍛えられた者達にはしっかりと見えていた。幾つにも分裂しつつ
空気を切り裂くボールがサルサノをゴミの様に蹴散らし、ネットを突き破ったのを。

ピィイイイイイイイイイイイイ!

フラメンゴの追加点を告げる笛の音が静まり返ったフィールドに響き渡った。



森崎「さっきのシュートの威力…シュナイダーのファイヤーショットに匹敵するか?」

森崎は見たばかりのシュートを脳内で再生し分析し、そしてゴクリと唾を飲み込んだ。

森崎「ブラジルナンバー1、か…」



前半25分、パルメイラスは明らかに押されていた。1-2と逆転されてしまった上、
エース二人のコンビプレイがカットされてしまった事で攻め手を失いかけていたのである。
逆にフラメンゴは前線からのプレッシャーを更に増し、積極的に追加点を狙いに来ていた。

トニーニョ「もっと走り回れ!スタミナを惜しんでいたらフラメンゴには勝てないぞ!」

トニーニョの必死のゲキで戦況はなんとか膠着状態に陥っていたが、それだけではジリ貧なのは
火を見るよりも明らかだった。それを見透かしたかサンタマリアがトニーニョに近寄ってくる。

サンタマリア「無駄だトニーニョ。お前もそれをわかっている筈だ」

トニーニョ「なにィ!」

サンタマリア「俺は常日頃から自分より遥かに格上の天才を使わなくてはならないんだ。
司令塔勝負でお前が俺に勝てる道理は無い。いや、勝たせてなるものか」

トニーニョ「…お前の挑発に乗る程愚かじゃない!」

ダダッ!
バシッ!
バコッ!

トニーニョはダッシュでサンタマリアを振り切り、味方から奪い取る様にボールを受けると
すぐさま前方に居たネイにパスを出した。がむしゃらさが逆に有利に働いたか、
このパスはカルロスのカットをもかろうじてかいくぐり見事ネイに届く。

カルロス「ほう、流石だな」

トニーニョ「(頼むネイ…なんとか流れを変えてくれ!)」

ネイ「(分かっているぜトニーニョ!それに俺はあの外道にリベンジしたいんだ!)」

ダダッ!バババッ!

フラメンゴメンバー「うっ!」「なにィ!」「そんなァ!」

ネイファンの女の子達『キャーーー!ネイ素敵ぃい!!』

パスを受けたネイは単身ドリブルで上がり、次々とフラメンゴの選手たちを抜いていく。
そしてフラメンゴのPAまで後僅かと言った地点で、リベロのジェトーリオが立ちはだかった。

ジェトーリオ「待っていたよネイく~ん!君に会いたくてしょうがなかったんだから~♪」

ネイ「失せろ。いやむしろ死ね」

森崎「お、終にあの二人の勝負が見れるか?」

軽口を叩き合いながら二人の足技の牽制合戦が始まる。
そしてネイ同様優れたドリブラーである森崎はすぐにおかしな事に気付いた。

何時もはフェイントを連発してさっさと抜きにかかるネイが、今回は長く時間をかけて
睨み合いをしているのだ。対するジェトーリオの方は上半身の動作がやや目立つ物の
大したプレッシャーを発している様には見えず、ディフェンスもそれ程上手そうには見えない。

森崎「ん?なんだこれ…なんで時間をかけてるんだ、ネイは」

トニーニョ「(ネイ…)」

森崎が首を傾げかけた頃、ようやくネイが右とみせかけて左に走り出した。
釣られたジェトーリオは逆方向を向いており、このままネイが突破するかと思われた瞬間。

グイッ。

森崎「!」

ネイ「こ、このっ!」

パッ。

ネイが突如バランスを崩し、ボールが足から僅かだが離れてしまう。その隙を見逃さず
ジェトーリオがボールを拾い、そのままサイドバックにパスを出した。

ネイファンの女の子達『え~っ!?どうして~?』

トニーニョ「くっ、やはりまたやられたか…!」

森崎「…今のネイの変な動き…ひょっとして、シャツを引っ張られたのか!?」

森崎の推測は当たっていた。ジェトーリオは審判に見えない角度からネイのユニフォームを
一瞬だけつかみ、ほんの少しだけネイの動きを止めていたのだった。

ネイ「この恥知らずめ…!」

ジェトーリオ「やだなあネイくん、以前にも言ったでしょ?バレなきゃ反則じゃないんだよ。
それより良いの?何時までもここに居たら、君のチームの守りが薄いままだよ」

ネイ「くそおっ!」

歯軋りしながら自陣に駆け戻ろうとするネイ。幸いさっきの攻撃は事実上ネイの単独突破の
形だった為、パルメイラスの多くの選手たちは自陣内に戻っており、守備の体勢は整っていた。

残念ながら、それはカルロス・サンターナの前では殆ど意味が無かったが。

パシッ。

カルロス「3点目を入れるぞ、サンタマリア」

サンタマリア「分かった。突破してくれ」

トニーニョ「(不味い!カルロスにボールが渡ってしまった!)」

そして、カルロスのドリブルが始まった。

ブワァアアアアアッ…
ヒュッ!シュッ!ダダダダッ!

パルメイラスメンバー「う、うわァ!」「えっ、何処へ…」「き、消えた!?」

森崎「おおお…!ありゃあ中里の分身するドリブルと同じ物…いや、カルロスの方が速い!」

森崎のかつてのチームメイト、中里が使っていた横への緩急が激しい高速のドリブル。
それをカルロスは更に高いレベルで使いこなしていた。たちまちパルメイラスの守備網は
ズタズタに切り裂かれ、カルロスはPA前正面に辿り着く。
そこにはあえてカルロスに向かわなかったトニーニョとDF達全員が待ち構えていた。

トニーニョ「これ以上の突破を許すな!全員で守りきるんだ!」

パルメイラスメンバー『おう!』

カルロス「(ミラージュシュートで吹き飛ばしても良いが…ここは相手に精神的なトドメを刺すか)」

グワァッ!

カルロスは利き足を振り上げシュートの構えを取り…

スタッ。
バコッ。

振り上げた足を下ろし、逆足で自分の右に走りこんだサンタマリアにボールを流した。

パルメイラスメンバー『なにィ!』

トニーニョ「慌てるな!サンタマリアに…」

サンタマリア「サンタマリアにミドルシュートは無い、だろう?甘いぞトニーニョ!」

トニーニョ「なっ…!」

グワッ!

サンタマリア「だァアアア~~~ッ!!」

バシュウウウウウッ!

ヒュルルルルル…

森崎「バナナシュートか!」

サルサノ「う、うわぁああああ!」

バスッ…

ピィイイイイイイイイイイイイ!!

トニーニョ「し、しまった…」

サルサノの必死のダイブも空しくサンタマリアのバナナシュートがパルメイラスゴールに突き刺さった。



1-3になったその後間も無く前半が終わり、両チームの選手達が対照的な表情でベンチに
戻っていく。それを見守る事しか出来ない観客達は悲痛な会話をかわしていた。

観客「なんてことだ…」「フラメンゴとはここまでの差があるのかよ…」

ネイファンの女の子達「あ~ん、このままじゃネイが…」「ロクにボールに触れていないじゃない!」

陽子「(…もう勝負はついたわね。パルメイラスは勝てないわ)」

チラリとパルメイラスベンチを見る陽子。彼女の視線の先では森崎が腕組をしたまま
憮然とした表情でベンチに腰掛けていた。

陽子「(森崎くんが出ていれば、違う結果になっていたと思うんだけどな…)」



陽子の予測は当たり、後半も終始フラメンゴペースで試合が進んだ。

後半12分、カルロスがミラージュシュートでハットトリック達成。

後半21分、ネイが何度目かの単独突破をようやく成功させ、ドリブルゴール。

そして後半ロスタイム…

既に息が上がり気力も尽きかけたパルメイラスはそれでもせめて5失点目は阻止しようと
カルロスを徹底マークし、サンタマリアの動きもトニーニョが牽制する。
しかしサンタマリアは自分では得点できない事を悟るとすぐにサインを送り
ジェトーリオをオーバーラップさせ、ボールを渡した。

サンタマリア「…やれ、ジェトーリオ!」

ジェトーリオ「あいあいさ~♪」

グワァッ!

ネイ「そんな遠くから撃って決まる物か!」

トニーニョ「…まさか!?」

ジェトーリオ「いけ~、ドライブシュート♪」

バッゴォオオオオオオン!!

ギュウウウウウウウウウウウウウン!!

ズバアッ!

ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!

絶望し一歩も動けないサルサノの頭上を越え、ジェトーリオのドライブシュートが決まった。



これらの全てを森崎はただただ黙って見ているだけだった。それ以外に彼に出来る事は無かった。

こうして2-5と言うパルメイラスの大敗でこの練習試合は終わった。



試合後、帰りのバスに乗ったフラメンゴの選手達の間ではこんな会話がかわされていた。

カルロス「結局出てこなかったな。日本人GKのモリサキとやらは」

サンタマリア「ああ…解せない事だ」

ジェトーリオ「フランスの大会で活躍したけど、その後伸び悩んだとかじゃない?」

サンタマリア「それは考えにくい。パルメイラスのここ最近の試合記録を確認したが、
奴が一番多くの試合でスタメン出場していた。正直奴が出てこなかったのは驚いたんだ」

ジェトーリオ「じゃあケガ?それともひょっとして温存かな?」

カルロス「まあどうでも良いさ。誰が相手でも勝つ事は変わらない。そうだろ、アーサー?」

サンタマリア・ジェトーリオ『………』



所変わってパルメイラス寮付近の喫茶店。
森崎はホットドッグにピザにサンドイッチにと自棄食いをして気を晴らしていた。

ガツガツガツッ!

森崎「はふっ…ふぅ。ようやく人心地ついたぜ」

陽子「(見ているだけでお腹一杯になりそうだったわ…)」

ちなみに陽子はカフェオレ以外何も注文していない。

陽子「(気を取り直して…)今日は思う様に行かなかったわね、森崎くん」

森崎「…全くだよ。なんで俺が使われなかったんだろうなあ」

陽子「色々理由は考えられるわ…例えば」

陽子はここで一旦言葉を切り、まっすぐに森崎を見詰めた。なんとなく目を合わせ辛くなった
森崎はコーヒーをすするフリをして顔を逸らす。

森崎「…例えば?」

陽子「例えば…そうね。今日出たサルサノと言うキーパーは、多分クビね」

森崎「は?そりゃ確かに5失点したけど、それならなんで今日使われて…」

陽子「最後のチャンスとクビにする理由付けじゃないかしら。これだけやらせてもダメだったんだから、
もう諦めろって言うね。あんな結果じゃ、チームメイトも庇う気にならないだろうし…」

森崎「………」

陽子「それにジュベニールに所属していられるのは後2年弱でしょう?これからジュニオールに
上がれず、他クラブに移籍したりプロサッカーを諦めざるを得なくなる選手達がどんどん出てくるわ。
そう考えると今日の彼は速いうちに別の選択を迫られてまだ幸いだったのかも知れないわよ?」

あくまで彼がクビになるとしたらだけどね、と付け加えて陽子もカフェオレを口に含む。

森崎が今所属しているジュベニールは15歳から17歳までの年齢カテゴリーであり、
実力と結果を示しひとつ上の17歳から20歳までのジュニオールへ昇格しなければいけない。
だが誰もが昇格出来る訳ではなく、18歳になるまでにジュニオールに上がれなければ
チームに居られなくなるのだ。もちろん成績が悪ければタイムリミット前にも退団を迫られる。

森崎「(そうか…確かにありそうだな…)」

陽子「他にも色々考えられるわ。森崎くんを公式戦の為に温存しておいたのかも知れないし、
森崎くんに対する差別意識を取り払う為にわざと大敗を演出したって言うのもあるかもよ?」

森崎「う~ん…そう言えば監督はなんか納得の行かない顔してたな…」

陽子「いずれにせよ、今日使われなかった事で森崎くんがクビになったりする事は
無いと思うわ。いじけたりしないで頑張ってね、森崎くん!」

森崎「…ああ。いじけるなんて、つまんないからやらないぜ(陽子さん良い人だなあ…)」

ようやく森崎の機嫌が良くなった事で場の空気が和み、しばらく穏やかな静寂が流れた。

森崎「(今度は俺の方から話題を振ってみるか)」

A 食べ残す事に対する嫌悪感の理由を尋ねる。
B サッカー以外で自分の力を試せなかった事情を聞く。
C 日本の冬の全国選手権サッカーについて聞く。
D 翼の様子を知らないか聞いてみる。
>E 欧州のライバル達のその後について尋ねる。



森崎「そういえばさ、少し気になっている事があるんだが…」

陽子「うん、なあに?」

森崎「シュナイダーとかピエールとか、最近どうしているか知らないか?」

陽子「彼らについて…?ごめんなさい」

森崎の質問に対して陽子はやや申し訳なさそうな表情になった。

陽子「私は最近ヨーロッパに行かせて貰える事が無いから、協会経由で取り寄せられる
雑誌やビデオで分かる範囲の事しか知らないわ。シュナイダーはまだまだトップチームの
サブ選手扱いらしいけど、偶にカップ戦で得点したりはしているみたいね。
ピエールはまだプロデビューを果たしていないんじゃないかしら?ひょっとしたら
見落としているのかも知れないけど…ヘルナンデスの事は、正直ニュースにも上らないわね」

森崎「そうか。いや、それだけ分かれば十分だぜ。有難う」

特に興味を引く情報は無さそうなので森崎は満足したが、陽子の方はまだ終わっていなかった。

陽子「あ、あともう一つ。欧州関係でニュースがあるわよ?」

森崎「ん?」

陽子「ほら、覚えている?去年ブラジルに飛ぶ為に成田空港に行った時、
見送りに来た少年が居たじゃない?葵新伍って言ってた彼」

森崎「んー?…あーあー、あのリフティングしてた…」

陽子「そう。彼、なんとイタリアのセリエAの少年部門に挑戦したいからって
日本サッカー協会に助力を求めてきたのよ」

森崎「はあ?あいつが?」

森崎は思わず素っ頓狂な声を出してしまった。陽子も無理は無いと苦笑する。

陽子「そうよ。そして多分森崎くんの予想通り、全国大会に出た事も無い中学生の
スポンサーにはなれないって門前払いを食らったってさ。お情けで
イタリアサッカー協会への紹介状を書いてもらったそうだけど、あんまり意味無いわね」

森崎「そりゃまあ…当然の結果だよな。そんなぽっと出の奴があっさりスポンサーを
とりつけられてたら俺の立場が無いし、日本サッカー協会を恨むよ」

陽子「そうね。葵くんって、無謀なタイプみたいね」

二人の間に和やかな笑いが発生するが、間も無く陽子は真顔に戻った。

陽子「あらいけない。何時の間にか結構時間が過ぎていたわね」

森崎「ん…そうか。そろそろ帰った方が良いんじゃ?」

陽子「うん、だけどその前に日本の冬の全国高校サッカー選手権の結果を教えておくわね」

陽子は残っていたカフェオレを飲み干してから喋りだした。

陽子「南葛と東邦は準決勝で当たったわ。そして結果は4-1で東邦の圧勝だった…
中里くんの突破から岬くんが意地で一点取ったんだけど、残念ながら南葛の見せ場はそれだけ。
今回もキーパーの実力差に泣かされていたけど、それ以上に南葛は三年生が引退していたのに対し
東邦は私立大の付属だから三年生がほぼ全員残っていたのよ。この差は大きかったわ」

森崎「三年生の差か…(池上先輩が居なくなったら、そりゃ戦力ダウンだよなあ…)」

陽子「こういう時、日本サッカーはブラジルに比べて大幅に遅れていると感じるわ。
高校の後もサッカーをやりたかったら大学リーグか社会人リーグしかない。
つまり有望な高校生でもサッカーを諦めざるを得なくなる場合が多いのよ。勿体無いわね」

森崎「う~ん、日本にプロリーグが出来ると良いんだけどなあ…なんとかならないのか?」

陽子「それは日本サッカー協会の悲願よ。だけど採算の面の見通しが立たない為
時期尚早と言う意見が強くてね…日本サッカーのレベルを上げる為にはプロリーグが必要。
プロリーグを作る為には日本サッカーの人気向上が必要。そして日本サッカーの人気向上には
日本サッカーのレベル上昇が必要…三角形のスパイラルで、堂々巡りになっちゃっているのよ」

日本サッカーの現状と未来を憂いため息をつく陽子。森崎は何か言葉をかけたかったが、
何を言って良いか分からなかった為口を開けなかった。

陽子「恥ずかしい話だけど…だからこそ森崎くんの世代には期待しているの。
全国大会で激戦を繰り広げ、フランス国際Jrユース大会で誰も予想していなかった優勝を
成し遂げた森崎くん達は日本サッカー唯一の希望の星なのよ…」

森崎「………」

陽子「あっ…ごめんなさい、プレッシャーになっちゃうかしら?」

森崎「いや、良いんだ。俺はキーパー、プレッシャーには慣れているよ」

森崎はおどけてみせたが、陽子に普段通りの笑顔を浮かばせる事は出来なかった。
その後の二人の会話は当たり障りの無い無難な物に終始し、この日はお開きとなった。



陽子をバス停まで送った後、森崎は徒歩でパルメイラスの寮に戻る。

そして…出入り口でスーツケースを引きずっていたサルサノと出くわした。

森崎「…!お前…」

サルサノ「………」

森崎「(陽子さんの言っていた事がドンピシャだな…)」

サルサノ「………」

サルサノの表情は悲哀を通り越し無気力その物だった。つい数ヶ月前喧嘩で
叩きのめされた恨みがある森崎に向けている視線にも何の感情も篭もっていない。

森崎「………」

A 「じゃあな、あばよ」さっさと横を通り過ぎて寮に戻る。
>B 「ちょっと待ってろ」餞別にドラゴンスフィアのテープをあげる。
C 「俺を恨んでも良いぜ?どうせ何も変わりゃしねえ」あざ笑う。
D 「諦めたらそこで試合終了だぜ?」励まして送り出す。



森崎は自室に駆けこみ、テープを掴んで戻ってきた。

森崎「餞別だ…持っていきな」

サルサノ「…この前のビデオテープか?」

森崎「そうだよ。これはコピーだから遠慮するな」

森崎はグイとテープを突き出したが、サルサノは手をスーツケースから離そうとしなかった。

サルサノ「…いらん」

森崎「なに?」

サルサノ「それは皆と一緒に見たから楽しかったんだよ…」

森崎「………」

サルサノはそれきり黙って夜道の中へ歩き去った。最後に少しだけ手を振りながら。



釈然としない気持ちのまま寮に入った森崎はネイとトニーニョの二人に出迎えられた。

ネイ「よう。ちょっと良い所あるじゃん」

森崎「ちょっとは余計だ。それに、余計なお世話だったかもな…」

トニーニョ「気にしないでいい。誰もが明日はわが身であいつをどうして良いか分からなかったからな」

トニーニョの言葉にネイがため息をつく。普段の彼からは程遠いしょげ返りぶりである。

ネイ「お前はある意味ラッキーだよ。俺とトニーニョはついさっきまで監督に散々絞られてたんだぜ?」

トニーニョ「絞られている内、つまり期待されている内はまだ良いがな…」

森崎「………」

森崎はふと一年近く姿を見ていないルーカスの言葉を思い出した。
”貴方は既にプロなのです”と言う言葉を。

森崎「(よーく分かったぜ。俺がどういう世界に居るのかがな…)」

*敗戦の責任を取らされ、ネイとトニーニョの支持率が5ずつ下がりました。
*サルサノに示した気遣いの効果で森崎の支持率が1上がりました。

ネイチーム内支持率:35→30

トニーニョチーム内支持率:45→40

森崎チーム内支持率:28→29



2年目4月・基礎練習フェイズ

森崎「先月は残念だったが…気持ちを切り替えて練習練習ってな!」

今月重点的に鍛える能力を選んで下さい。カッコ内は現在の能力値です。

A ドリブル(57) 凄く上がりにくい
B パス(51) 少し上がりやすい
C シュート(51) 少し上がりやすい
>D タックル(49) かなり上がりやすい
E パスカット(50) 割と上がりやすい
F ブロック(48) 凄く上がりやすい
G せりあい(54) 割と上がりにくい
H セーブ力(57) 凄く上がりにくい



森崎は今月は対ドリブルの守備練習に参加する事にした。
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JOKER→タックル+3&必殺技/スキル習得!
13→タックル+3!
8~12→タックル+2!
2~7→タックル+1!
1→効果が無かった。

2年目4月のタックル練習→  クラブ8
8~12→タックル+2!
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森崎「ドリブルを止める側に回ってみるのも面白いモンだな」

森崎は楽しくタックル練習を重ねる事が出来た。

森崎タックル力:49→51



2年目4月・自由行動フェイズ

森崎「オフ万歳!」

A ネイに会いに行く。
B トニーニョに会いに行く。
>C その他チームメイトと交流する。
D 中山に電話する。
E 街を探検してみる。



森崎「もっとだ、もっと権力を握らねば!」

A FWの個人練習を手伝ってやる。
B MFの個人練習を手伝ってやる。
>C DFと連携の練習を行う。
D 日本文化を紹介し人気者になる。



森崎「GKとDFのコミュニケーションは必要不可欠だ。連携練習を呼びかけてみるか」

森崎はDF達を一人一人訪ね周り連携練習の誘いをかけた。
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JOKER→なんとDF全員が森崎に忠誠を誓った!
ダイヤ→レギュラー、サブ両方が誘いに乗ってきてくれた。
ハート→レギュラーのDF達が誘いに乗ってきてくれた。
スペード→サブのDF達が誘いに乗ってきてくれた。
クラブ→ロクに誘いに乗ってもらえなかった…

DF達の反応→  スペードK
スペード→サブのDF達が誘いに乗ってきてくれた。
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森崎「(なんだよ、来たのはサブどもだけかよ…)」

集まったメンツにレギュラークラスのDFが居ないのを見て森崎は密かに落胆した。

森崎「(あんだけ失点しまくってそれでも危機感を抱いていないって言うのかあの連中は。
それならこのサブ達に抜かれる恐怖を与えてハッパをかけてやるぜ!)」

こうして森崎は不満を抱えつつもサブクラスのDF達と連携を深めた。

森崎チーム内支持率:29→30

*定期的な練習の積み重ねで、全能力値が+1されました。



2年目4月・イベントフェイズ

日本、静岡県南葛市、公立南葛高校。

入学式、及び入学直後の忙しない時期が終わったこの頃に新入生達は所属する部活動を決める。

この年、南葛高サッカー部には山森を初めとする南葛中の後輩達、更に新田や一条などの
大友中の後輩達がこぞって入部してきて大幅な人員の増加が労せず達せられた。

しかし、彼ら南葛高校サッカー部には一つ大きな問題があった。

山森「えええ~っ!?マジですか!?」

井沢「大マジだ…このままじゃ部の存続も危うい…」

去年まで顧問を務めていた体育教師が辞任してしまったのだ。

中山「結局最後まで先輩達とは上手く付き合えなくてなあ。今年の三年も皆辞めちゃったんだ。
それとこれは俺の憶測だが…多分あの先生は全国制覇出来る筈なのになんで出来ないんだ!って
プレッシャーをかけられたんじゃないだろうか。元々南葛高サッカー部は県内では強い程度だった。
先生にとって俺達が全国制覇を真剣に狙っていたのは、迷惑でしかなかったのかもな…」

中山がやるせなさにため息をつく。すると新田がすぐさま反論した。

新田「冗談じゃないですよ、迷惑ならむしろ勝手に顧問を辞められた俺達の方じゃないですか!」

来生「そうだ、良いこと言うじゃないかお前!俺達の将来がかかってるんだぜ!」

新田「そうですよ!このままじゃサッカーが出来なくなっちゃいます!」

来生「ああ!ところでお前誰だっけ?」

新田「………(一瞬でもこの人の同意を得たのを喜んだのが空しい)」

滝「(この鳥頭め…)」

新田の怒りと来生のボケのコンビネーションで熱くなりかけていた場の雰囲気が一気に白ける。
それを機に話の軌道を修正しようと今まで黙っていた岬が咳払いをした。

岬「コホン…とにかく、新しい顧問をみつけるのが急務だね。このままじゃ大会にも出られないし」

山森「そ、そうですよね!校長先生に相談してみたらどうでしょうか?」

長野「既にやった。そして先生達から希望者を募ったが…結果は著しくなかったそうだ」

岩見「前任者以外の体育教師は既に他の部活の顧問をやっているし…
サッカー経験が無い先生は全国常連のクラブなんて怖くて引き受けられないんだろうな。
名声や実績が逆に足かせになるとは馬鹿馬鹿しい皮肉だよ」

山森「そ、そんなァ…それじゃどうしようも…」

南葛メンバー『………』

来生「え~と…ま、まつ…やま?いや、違うな。松で始まるのは間違いないんだが…」

新田「無理に思い出そうとしなくて良いです…(俺の名前の何処に松の字があるんだよ!)」

八方塞に近い現状に山森が悲痛な声を漏らし、サッカー部に重い沈黙がはびこる。
唯一来生だけは新田の事を思い出そうと無駄な努力をしていたが。

ザッ。

だが捨てる神あらば拾う神あり。

???「話は聞いた」

今ここに、南葛高校サッカー部の救世主が現れた!…かも知れない。
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ダイヤ、ハート→「サッカーの事はよく分からないけど…」学食のおねいさんだ!
スペード→「元日本代表DFの俺に任せろ!」超危険人物・賀茂港だ!
クラブ→「よーう、久しぶり」南葛SCの現役監督、城山正だ…
JOKER→「私ならば文句あるまい?」な、なにィ!見上辰夫だとォ!?

新監督?→  クラブ4
クラブ→「よーう、久しぶり」南葛SCの現役監督、城山正だ…
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城山「よーう、久しぶり。監督なら俺に任せとけ!」

南葛メンバー『……………』

ひゅるるるるる…

城山「な、なんだよその反応!?しかも今春なのに寒い風が吹いたし!」

中山「いえ…あの…」

岬「すみません、余りにも予想外だったのでつい…」

城山「むー…まあ5年ぶりだもんな。いやー、チビッコだったお前達が今や俺と同じ
背丈になっちまって…俺も歳を取る訳だなあ、ハッハッハ!」

井沢「(確かに顔は記憶の中の姿より少し老けたけど…)」

滝「(精神面は全然変わってなさそうだな…)」

突然やってきた城山の陽気な笑いが空しく響き渡る。彼の元教え子達は彼の事など今の今まで
忘れており、評価も決して高い物ではなかった。それでも一応会話は続く。

高杉「っていうか、今でも南葛SCの監督をしているんじゃ?」

城山「あ~、そうなんだが…別に兼任したって良いだろ?全国レベルの高校サッカーを
将来有望なガキどもに見せてやるのも良い影響を与えるだろうしな」

石崎「いやいやいや、兼任は不味いでしょ!スケジュールが被ったらどうするんですか!」

城山「その時は、どっちかの代理を立てれば問題無し!」

山森「問題大有りでしょーっ!?」

城山「だーいじょーぶ、オトナをナメんな!俺もこれで定職持ちになれるしな!」

南葛メンバー『(ダメだこいつ、早くなんとかしないと…)』

城山が気楽に太鼓判を連発する度に南葛メンバーの覇気は反比例して落ちていく。
その間に二人のリーダー格、中山と岬がこっそり耳打ちをしていた。

中山「どう思う、岬?」

岬「酷い事は言いたくないけど…これじゃ書類整理だけしてくれる幽霊顧問の方がまだマシだよ…」

中山「だよな…なんとか穏便に追い払わないと…」

岬「だよね。でもその点は大丈夫だと思うよ」

中山「ん?何か案があるのか?」

岬「案と言うか…城山さんじゃどう頑張ってもウチの監督にはなれないんだよ」



数分後、城山は泣きながら走り去っていった。岬が軽く指摘した二つの問題に打ち負かされて。

1:城山は南葛高校の職員ではなく、部外者扱いである。
2:その為、部外者でも雇う価値があるとサッカー指導者ライセンスを提示する必要がある。

そして城山の返答は以下の通りだった。

1:えー、めんどくせーな。なんとかパッパと就職できないの?
2:え?指導者ライセンス?何それ?

2つ目の返答に対する白い視線にようやく彼は自分がお呼びではない事に
気付いてしまい、精神的にボロボロになって逃げ出したと言う訳である。

城山「うわーん!あいつらは有名になってるのになんで俺はーーーっ!!」

城山正3X歳。輝かしく生まれ変わろうとしている日本サッカーの躍進から取り残された男である。



長野「ちょっと…かわいそうだった気もしないか…?」

岩見「そうだが、あんな調子じゃ居るだけ監督も任せられない。書類とかもいい加減にやりそうだし」

井沢「でも、これで振り出しに戻る、だな…」

滝「本当にどうしよう?顧問無しでやるってのは流石に不便だぞ」

高杉「余計な手続きとかで練習時間を削られるのもなあ…」

石崎「それに顧問が居ないと、予算も確保しにくいぜ!」



来生「あーっ、思い出した!お前、松本和人だろ!FWの!」

滝・井沢・高杉「「「まだ考えてたのかよ!!」」」

新田「(く、く、くそおおお…!なんとかしてこのバカからレギュラーを奪ってやるぅううう!!)」

山森「(松本は今南葛中で3年やってますよ…)」



白けた空気と深刻な悩みが同居する南葛高校サッカー部に、今度こそ救いの手が…
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ダイヤ→「あの~…高校の職員なら、先生じゃなくても良いの?」今度こそ食堂のおねいさんだ!
ハート→「指導者ライセンスならバッチリ持っているぜ俺は!」超危険人物来襲!
スペード・クラブ→そうそう差し伸べられる訳も無かった…
JOKER→「どうした、それで天下の南葛を名乗るつもりか?」み、見上さーん!

さしのべられるのか?→  スペード5
スペード・クラブ→そうそう差し伸べられる訳も無かった…
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差し伸べられる筈も無く、結局新入生達を含む南葛高校サッカー部員全員で校長に直談判し
やる気と人数の多さをアピールしようと言う事になった。

校長も全国大会常連のクラブが廃部になるのはイヤだったので、数日後に退職間際の
老教師を強引に顧問に取り付けてくれた。こうして一応事務処理だけは心配せずに済む様になった
南葛高校サッカー部だったが、オフサイドの概念も理解できない老教師は本当に”居るだけ”
だったので練習メニューの組み立て、チーム内の規律統率、予算確保などに苦労は尽きなかった。



ここで場面を日本からイタリアのミラノ市に変えよう。
ここにはイタリアを代表する世界クラスの超強豪サッカークラブが二つ市内にある。
一つは昨年イタリアのプロサッカーリーグ、レガ・カルチョのセリエAを制したACミラン。
そしてもう一つはそのACミランの自他共に認めるライバルクラブのインテル。

この日、ミラノ市郊外にあるインテルのクラブハウスには一人の珍客が訪れていた。

ブロロロロロロ…

葵「えっ…お、おじさん!?どういう事だよ、ちょっと待ってくれよォ!」

日本から来た少年、葵新伍がインテルの役員…を騙った男に大金をせしめられたのである。

彼はミラノ市内のインテル本部で門前払いを喰らっていた所、親切そうに話しかけてきた
自称インテル役員に大金を渡し彼の運転する車でミラノ市から40km離れたクラブハウスに
連れられてきた。しかし彼が話しかけた用具係にインテルはこの日入団テストなど行っていない
事を知らされた葵が次の瞬間見た物は、彼を置いて遠ざかっていく車の後姿だった。

葵「そ…そんな…俺の200万リラ返せーーーっ!!」

用具係「お、お前…アフリカや南米のガキがこう言う詐欺にひっかかるのは
たまにあるが、日本人がかかったケースは聞いた事無いぞ…プククッ…」

葵「わ、笑うなよーっ!1年間必死にバイトして貯めた当面の生活費なのにーっ!!」

用具係「200万リラじゃ精々数ヶ月しか持たないだろ…まあイタリアに来れる位の日本人なんだ、
家族から金を送ってもらえるだろう?もし入団テストを受けても受かる訳無いし、日本に帰れ、な?」

葵「なにィ!?」

用具係の男は純粋な親切心から葵を諭す。だがそれは葵にとっては侮辱も同然だった。

葵「フザけんなよ!やってみなきゃ分からないじゃないか!」

用具係「やってみなくても分かるって。日本はワールドカップに出た事もプロリーグも無いじゃないか」

葵「うぐっ…へ、へへーんだ!その日本に1-4で負けたJrユースは何処の国のチームでしたっけ?」

用具係「…なんだと」

葵「(うげっ、やっちまったか!?やばい怒ってる怒ってる!)」

イタリアサッカー界の記憶に新しい汚点を突かれ、友好的に接してきた男の表情が固くなる。
葵は今更ながらいきり立つまま売り言葉に買い言葉で応酬した事を後悔したが、
この時通りがかった少年二人に救われた。

ヘルナンデス「騒々しいですね。何の騒ぎですか?」

ゲルティス「………」

一人は葵より遥かにがっしりした体格の金髪の少年。彼こそがインテルの
ユニオーレス(15~17歳部門)のキャプテンであり、2年前の国際フランスJrユース大会で
イタリアJrユースも率いた通称パーフェクトゴールキーパー、ジノ・ヘルナンデスである。

ヘルナンデスの隣に立つもう一人は長身の黒人の少年だった。長い髪も肌も大理石の様に
美しい黒色で、ジャガーの様な凛々しい顔と相まって野性的な美男子と言えるだろう。
彼は「キーパーマシン」の異名を取るブラジル人GKであり、エウゾ・ゲルティスと言う。

用具係「あー、すまん。この日本人のガキがいきなりやってきて入団テストを受けさせろって…」

葵「あーっ!イタリアJrユースGKのジノ・ヘルナンデス!そうか、インテルにいたのか!」

用具係「あっ、こら!少しはだま…」

葵「よーし、勝負しようぜ勝負!お前からゴールを奪えば俺だって評価される筈だァ!」

用具係「………こいつ、正気か…」

知っている選手に出会った葵はこれ幸いとばかりにいきなり挑戦状をたたきつける。
あまりにも勝手な物言いに用具係は頭を抱えたが、意外にもここでゲルティスが口を挟んできた。

ゲルティス「やらせてみれば良い」

ヘルナンデス「!」

ゲルティス「使えるなら良し、さもなければさっさと追い出せば良い」

用具係「…ゲルティス。お前はインテルを裏切りよりにもよってミランなんかに
行く身分だ。部外者がインテル内の事に口を挟むな」

葵「(誰だろ、このゲルティスって?)」

用具係の男はすこぶる機嫌悪そうにゲルティスに悪態をつく。しかしゲルティスは蚊に
刺された程の反応も示さず、視線だけヘルナンデスの方に向けた。

ゲルティス「どうするんだ?」

ヘルナンデス「………分かった。監督に頼んで練習に参加させてもらおう」

用具係「ジノ!?」

ヘルナンデス「俺はもう2度と日本人を侮りたくない…ただそれだけです」

用具係「………そうか」

淡々と話すヘルナンデスに感じ入る所があったのか、用具係の男もそれ以上は何も言わなかった。
一方葵の方は決して歓迎されていない事もなんのその、飛び上がって喜びだす。

葵「イヤッホオーッ!話が分かるじゃん、ジノ!あ、俺葵新伍!シンゴって呼んでいいぜ!」

ヘルナンデス「…ああ(なんて馴れ馴れしい奴だ)」

ゲルティス「(シンゴ・アオイ。日本人選手。ポジション不明だが体格、外見上から考察するに
スピードとスタミナに優れると判断、よってMFかFWかと思われる。その他備考…バカである)」



こうして詐欺に会った上門前払いを食らいかけた葵新伍だったが、その不運を埋め合わせるかの様に
幸運に恵まれインテルの練習に参加できた。更に彼にとってラッキーだったのが、
この日の練習が持久力強化を兼ねた障害物レース形式のドリブル練習だった事である。

ヘルナンデスの頼みと言う事で渋々葵を参加させた監督がさっさとバテさせて追い返そうと
この練習を選んだのだったが、彼は知らなかった。葵がスタミナとスピード自慢だと言う事を。

ダダーッ!スイスイスイ…

インテルメンバー「な…なにィ!?」「は、速いじゃないかあいつ!」「しかも上手い!」

フィールダー達の誰よりも速く障害物をかわしていく葵。特に時間の経過と共に
注目を集めたのが最初から飛ばしていたのにも関わらず何時まで経っても
動きが衰えない事だった。インテルの選手達が徐々にバテていくのに対し
葵は最初からトップを走り続けているのに実に楽しそうにますます差を広げていく。

葵「へっへー!ノンストップだー!青信号は止まらないぜ!」

GKとして個人練習をしていたヘルナンデスとゲルティスは休憩の間にそんな葵を眺めていた。

ヘルナンデス「(自分を戒めるつもりで参加させたが、まさかこんな奴が現れるとは…)」

ゲルティス「(パワー:C。テクニック:B。スピード:A。スタミナ:SS…いや、Sで十分か)」

ヘルナンデス「(攻撃力不足のウチに新しいコマが出来たのだから、素直に喜んでおくか)」

ゲルティス「(ドリブルスタイルはスピード重視の傾向。フェイントのバリエーションその物は少なめ)」

ヘルナンデスとゲルティスが各々の思考に耽る中、葵以外の全員がバテてしまったので
ドリブル練習が終わる。まだまだ元気そうな葵に向けられる視線は数十分前とはまるで違っていた。

ヘルナンデス「終わったか…有難うゲルティス。お前のお陰で有望な人材が増えそうだ」

ゲルティス「恩返しだ」

ヘルナンデス「恩…?俺がお前に何かした事があったか?」

ゲルティス「俺はお前のお陰でセリエA挑戦の足がかりを得た。インテルから金を貰い、
そして更に今ミランから金を貰う事が出来る。外国人選手としてこれ程有難い事は無い」

ヘルナンデス「………そうか。やはりお前は俺の事をそういう風に思っていたんだな」

淡々と語るゲルティスと大きくため息をつくヘルナンデス。そこに葵が飛び跳ねながらやってきた。

葵「やったー、やったよー!監督が明日から来て良いって!」

ヘルナンデス「そうか。まああのドリブルなら入団させない方がおかしいからな」

葵「これもジノとゲルティスが頼んでくれたお陰だよ!有難う、有難う!」

大はしゃぎで喜ぶ葵に釣られ、ヘルナンデスも苦笑気味に微笑んだ。
一方ゲルティスは冷静な表情を崩さず、シンプルに首を振るだった。

ゲルティス「礼は要らん。頼んだのはヘルナンデスだ」

ヘルナンデス「俺にも礼を言う必要は無いさ。即戦力になる選手なら大歓迎だ。
改めて自己紹介しよう、キャプテンのジノ・ヘルナンデスだ。分からない事があったら聞いてくれ」

葵「うん!ゲルティスもよろしくな!」

ゲルティス「その必要も無い。俺は来週ミランに移籍する」

葵「えっ、そうなの?それじゃ対戦出来る時を楽しみにしてるよ!」

ゲルティス「(シンゴ・アオイ相手の失点率…一対一の接近戦:約20%。空中戦:約15%。
対シュート:現時点ではデータ不足だが、脚力を考慮すれば推定10%未満)」

葵「あの…だから、楽しみにしているって…」

ゲルティス「………」

ザッ、ザッ、ザッ。

葵「あ…」

握手を求める葵を他所にゲルティスは脳内で葵のデータを整理し分析しながら立ち去っていく。
その場には空しく手を伸ばした葵と腕を組みながら見送るヘルナンデスが残された。

ヘルナンデス「気を悪くしないでくれ。ゲルティスは誰に対してもああなんだ」

葵「う、うん。俺なんか怒らせちゃったのかと思ったよ…」

ヘルナンデス「決して悪い奴ではないのだが、決して良い奴でもない。しかも無口で冷静でドライ。
そんなあいつは畏怖と反感両方を込められて”キーパーマシン”と呼ばれているんだ」

葵「ふぇー…なるほど。あ、でも腕はジノの方が上なんでしょ?移籍しちゃうんだから」

ヘルナンデス「!………さあな。実戦で戦ってみないと分からないだろう」

葵「ふーん。それもそっか」

こうして葵新伍は念願叶ってイタリアのプロ予備軍になれた。
やがて彼が日本代表の一員になるのはもう少し後の話である。

*葵のヘルナンデスに対する感情が「親友」になりました。
*ヘルナンデスのゲルティスに対する感情「ライバル」が発覚しました。



2年目5月・基礎練習フェイズ

森崎「涼しくなってきたな…暑いよりはずっとマシだが」

今月重点的に鍛える能力を選んで下さい。カッコ内は現在の能力値です。

A ドリブル(58) 凄く上がりにくい
B パス(52) 割と上がりやすい
C シュート(52) 割と上がりやすい
D タックル(52) 割と上がりやすい
E パスカット(51) かなり上がりやすい
>F ブロック(49) 物凄く上がりやすい
G せりあい(55) 少し上がりにくい
H セーブ力(58) 凄く上がりにくい



森崎は今月は腹筋をとことん鍛える事にした。
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JOKER→ブロック+3&必殺技/スキル習得!
13→ブロック+3!
5~12→ブロック+2!
2~4→ブロック+1!
1→効果が無かった。

2年目5月のブロック練習→  ダイヤ10
5~12→ブロック+2!
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森崎「フハハハ、鋼の腹筋だぜ!」

森崎は腹筋を固くする事に成功した。

森崎ブロック力:49→51



2年目5月・自由行動フェイズ

森崎「う~、こうも寒いとお汁粉が食いたいな。けど自分で作るのも面倒だしなー」

A ネイに会いに行く。
B トニーニョに会いに行く。
C その他チームメイトと交流する。
>D 中山に電話する。
E 街を探検してみる。



森崎「久しぶりに中山に電話してみるか」

森崎は前回と同じく自己負担の条件でオフィスの電話を借りた。

プルルル…プルルル…

中山「はい、中山家です」

森崎「よう、俺だ。森崎だ」

中山「おお、森崎か。久しぶりだな、どうしたんだ?」

森崎「ああ…」

>A 「南葛高校の様子が気になってな」
B 「松山とか三杉とか、日向以外の連中はどうしてる?」
C 「お前のリハビリ、どれ位進んでるんだ?」
D 「特に用は無いが話したくなったんだ」



森崎「南葛高校の様子が気になってな。去年は残念だったけど、今年は行けそうか?」

中山「あー…いや、そう簡単にはいかないんだ」

森崎「なんでだ?衝突する先輩ももう居なくなっただろうし山森達も入ってきただろ?」

中山「実はな…」

中山は森崎に顧問関連のトラブルを説明した。

森崎「なんだよそりゃあ…ナメてる体育教師だな」

中山「同情の余地が無い訳じゃないけど、俺達にとってはそうも言ってられなかったよ。
お陰で今は事実上監督が居ない状態だ。作戦とかスタメンとかは俺と岬で決めてるけどな」

森崎「ふーん?じゃあお前がキャプテンなのか?」

中山「いや、岬がやってる。俺はまだコンディションに問題があるし、実力自体は
岬の方が上だしな。もっとも、岬がキャプテン向きかって言うと微妙なんだが…」

森崎「キャプテン岬ねえ…ちょっと想像つかないぜ」

中山「本人も内心は渋々っぽいしな…お前の方はどうだ?パルメイラスでキャプテンになれそうか?」

森崎「いやー、一度ゲームキャプテンになれそうだったんだけどな…ダメだった。
正GKにはなれたし、上の年齢カテゴリーにも無事昇格できそうなんだけどな」

中山「そうか…ハデな事をして目立つ必要があるかもな。実力を際立たせる為に新技習得とか」

森崎「新技~?おいおい簡単に言うなよ、それともなんかアイディアでもあるのか?」

中山「…今は無いな。考えておくよ」

森崎「おう、そうしてくれ」

この後森崎と中山は軽く談笑してから電話を終えた。ちなみにネイがまた聞き耳を立てていたが、
男相手の電話と知った途端に音も無く消えていったのは言うまでもない。



2年目6月・基礎練習フェイズ

森崎「おおさむ!でも静岡に比べれば少し暖かいかな?」

今月重点的に鍛える能力を選んで下さい。カッコ内は現在の能力値です。

A ドリブル(58) 凄く上がりにくい
B パス(52) 割と上がりやすい
>C シュート(52) 割と上がりやすい
D タックル(52) 割と上がりやすい
E パスカット(51) かなり上がりやすい
F ブロック(51) かなり上がりやすい
G せりあい(55) 少し上がりにくい
H セーブ力(58) 凄く上がりにくい



森崎は自分が取りにくいコースを思い描いてシュート練習を始めた。
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JOKER→シュート+3&必殺技/スキル習得!
13→シュート+3!
11~12→シュート+2!
2~10→シュート+1!
1→効果が無かった。

2年目6月のシュート練習→  ハート5
2~10→シュート+1!
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森崎「う~む、まあこんなもんかな。コース云々よりキック力が大切なんだろうか」

森崎はそれなりにシュート精度を上げる事に成功した。

森崎シュート力:52→53



2年目6月・自由行動フェイズ

森崎「あ~、毎日毎日練習に試合にと疲れるぜ。でも受験戦争が無いのは良いな」

A ネイに会いに行く。
B トニーニョに会いに行く。
>C その他チームメイトと交流する。
D 中山に電話する。
E 街を探検してみる。



森崎「ネイとトニーニョ以外の連中ももうちっと強くなってもらわないと…」

A FWの個人練習を手伝ってやる。
B MFの個人練習を手伝ってやる。
>C DFと連携の練習を行う。
D 日本文化を紹介し人気者になる。



森崎「こないだは上手くいかなかったが、そろそろ俺の言う事も聞く…よな?」

森崎はDF達に組織的なディフェンスを構築しようと説得して回った。
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JOKER→なんとDF全員が森崎に忠誠を誓った!
ダイヤ→レギュラー、サブ両方が誘いに乗ってきてくれた。
ハート→レギュラーのDF達が誘いに乗ってきてくれた。
スペード→サブのDF達が誘いに乗ってきてくれた。
クラブ→ロクに誘いに乗ってもらえなかった…

DF達の反応2→  スペード7
スペード→サブのDF達が誘いに乗ってきてくれた。
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森崎「(またサブの連中かよ…レギュラー連中は何やってんだ!)」

森崎は不満を抱えつつもサブクラスのDF達と合同練習を行い、自らの影響力を僅かながら高めた。

森崎チーム内支持率:30→31

*定期的な練習の積み重ねで、全能力値が+1されました。



2年目7月・基礎練習フェイズ

森崎「強くなっていくのを実感できるのは良いが、そろそろ大きな大会とか無いかねえ」

今月重点的に鍛える能力を選んで下さい。カッコ内は現在の能力値です。

A ドリブル(59) 凄く上がりにくい
B パス(53) 割と上がりやすい
C シュート(54) 少し上がりやすい
D タックル(53) 割と上がりやすい
E パスカット(52) かなり上がりやすい
F ブロック(52) かなり上がりやすい
>G せりあい(56) 少し上がりにくい
H セーブ力(59) 凄く上がりにくい



森崎は何時もより筋トレの量を増やす事にした。
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JOKER→せりあい+2&必殺技/スキル習得!
3~13→せりあい+1!
1~2→効果が無かった。

2年目7月のせりあい練習→  クラブJ
3~13→せりあい+1!
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森崎「こんなもんかな。そうそう劇的な効果は出ないか」

森崎は少し体が強くなった気がした。

森崎せりあい力:56→57



2年目7月・自由行動フェイズ

森崎「練習で体重くなる→休日で体軽くするの繰り返しが続くなあ」

A ネイに会いに行く。
B トニーニョに会いに行く。
C その他チームメイトと交流する。
D 中山に電話する。
>E 街を探検してみる。



森崎「久しぶりに遊びに行くか。フフフのフン」
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JOKER→「ハーイ、ジャパニーズアスリート!また会いましたネ!」
12~13→パルメイラス一軍のホームスタジアムにたどり着く。
9~11→ネイに教えられた日本料理店に立ち寄る。
8→ネイに教えられたジョギングコースを一周する。
6~7→ネイに教え(ryスポーツショップに立ち寄る。
4~5→ネイに(ryビーチでのんびりと釣り。
3→怪しげな店から出てくるトニーニョを発見。
2→またしても複数の女の子を連れ歩くネイを発見。
1→む…あいつはひょっとして翼か?

ぼくらの街探検5→  ダイヤ3
3→怪しげな店から出てくるトニーニョを発見。
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森崎「ふー…ちょっと休憩だ」

ロードワークに疲れた森崎は商店街の中のコーヒーショップからカフェオレを買って
飲み始める。そして辺りを見回していると、以前ネイに紹介されたいわく
”ネイに必要無い本やビデオ”を扱っている本屋が目の前にある事に気付いた。

森崎「ここは…そうか、そういえば来てなかったな。一度位は…グヒヒ」

森崎が下品にニヤけかけた時、件の本屋から一人の男が出てきた。
そしてそれが誰か気付いた森崎はカフェオレを口に含んでいなかった事を感謝した。

森崎「ぶっ…あ、あれはトニーニョ!?」

その坊主頭同然の金髪と鋭い顔つき、平均的な体格は正にトニーニョの物だった。
トニーニョはベレー帽にサングラスとベタな変装をしていたが、当然その程度では
毎日顔を突き合わせている森崎の目を誤魔化せる筈が無い。
森崎がすぐ側で見ているのに気付いていないのか、トニーニョはさっさと立ち去ろうとしていた。

森崎「まさかあいつがあの如何わしい本屋から出てくるとは…うーむ、どうしたもんだ?」

A 声をかけて問い質す。
B 見なかった事にする。
>C 店に入って何を買ったか調べる。
D 先に帰って皆に言いふらす。



森崎「(よし、ここは徹底的に調査だ)」

森崎はトニーニョが視界から消えたのを確認してから店の中に入っていった。
そこはアダルトジャンルの本やビデオの専門店らしく、非アダルトなモノの方が少ない。
店主もモラルのモの字も無さそうな怪しい初老の男であり、さっき出て行った男と同じ物が
買いたいと財布を取り出したら気味の悪い笑い声を漏らしながら一本のテープを持ってきた。

森崎「(フフフ、トニーニョよ。お前の秘密はなんだ?)」
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JOKER→あれ…表紙のこれって男じゃん…
ダイヤ→ちょっ!これって犯罪じゃないのか!?
ハート→ほほう、中々通でいらっしゃる。
スペード→特筆する事の無い安物だな。
クラブ→あれ?これってただのサンバのビデオ?

トニーニョの好み→  クラブ10
クラブ→あれ?これってただのサンバのビデオ?
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森崎「(え?ウソ?)」

サンバとは4分の2拍子のダンス音楽であり、ブラジルを代表する文化の一つでもある。
サンパウロ市だけでなくブラジル全土で大勢に親しまれている物であり、
古くは黒人奴隷達が編み出したと言われる長い歴史のある音楽である。

女性ダンサー達の衣装の露出度が高い為色気の要素もあるにはあるが、ブラジルでは
大衆的な娯楽文化である為「サンバのビデオ鑑賞が趣味です」と言っても特に問題は無い。
ビデオのケースもよく見てみたら性的な内容を仄めかす記述は無かった。


初音「皆さんお久しぶりです、作者の分身の塩田初音です。サンバについては
作者もあんまり詳しくは知らないので、間違っている所があったらごめんなさいね。
でも私はあそこまでスンごい衣装は着たくないけど…アハハ」


森崎「(…なんてこった。この程度じゃ別に持ってたって恥ずかしくねえよな…
むしろ俺の方が”ブラジルの文化をなんだと思っているんだ!”とかバッシング喰らいそうだ。
考えてみたらあのクソ真面目なトニーニョが裏ビデオなんか買う訳ねえよな…)」

トニーニョにとっては幸運な事に、森崎は店主に「あいつはこれ以外どんな物を買った事がある?」と
聞く事を思いつかなかった。こうして彼は落胆しながらサンバのビデオを買って店から出た。



2年目8月・基礎練習フェイズ

森崎「日本じゃそろそろ全国大会かあ。陽子さんはまた日本に行ってるのかな?」

今月重点的に鍛える能力を選んで下さい。カッコ内は現在の能力値です。

A ドリブル(59) 凄く上がりにくい
B パス(53) 割と上がりやすい
C シュート(54) 少し上がりやすい
D タックル(53) 割と上がりやすい
E パスカット(52) かなり上がりやすい
F ブロック(52) かなり上がりやすい
G せりあい(57) 割と上がりにくい
>H セーブ力(59) 凄く上がりにくい



森崎はGKコーチと共にGKスキルを磨く事にした。
-----------------------------------------------------------------------------
JOKER→セーブ力+2&必殺技/スキル習得!
9~13→セーブ力+1!
1~8→効果が無かった。

2年目8月のセーブ力練習→  ハート4
1~8→効果が無かった。
-----------------------------------------------------------------------------
森崎「う~む、既に俺のセービング技術は高すぎるんだろうか?」

森崎はGKコーチのアドバイスを一つ一つ実践していったが、目に見える結果は出せなかった。



2年目8月・自由行動フェイズ

森崎「なんか面白い事ねえかな」

A ネイに会いに行く。
>B トニーニョに会いに行く。
C その他チームメイトと交流する。
D 中山に電話する。
E 街を探検してみる。



コンコン。

トニーニョ「誰だ?」

森崎「俺だ、森崎だ」

トニーニョ「ああ、ちょっと待て…入って良いぞ」

森崎「(こいつ何時も”ちょっと待て”って言うな)」

ガチャッ、ギギギ…

トニーニョはちょうどサッカーの試合のビデオを見ていた様で、
リモコンの一時停止ボタンから手を離しつつ森崎の方を振り向いてきた。

トニーニョ「今日は何の用だ?何か話したい事があるのか?」

森崎「ああ…」

A 「ミラクルドライブには挑戦してみたか?」サッカーの話題を振る。
>B 「何のビデオを見ていたんだ?」サッカーの話題を振る。
C 「今後何か大きな大会とか無いのか?」相談してみる。
D 「ネイの女遊び、放っておいて良いのか?」ネイを話題にする。
E 「たまにはサッカー以外の話もしようぜ?」とりとめもない話を振る。



トニーニョ「見ての通り、俺のシュートフォームのビデオだ」

あっさりと答えたトニーニョに応じテレビの画面を向く森崎。一時停止が解かれると、
画面の中のトニーニョはスローモーションでドライブシュートを放った。

トニーニョ「どうだ?GKのお前から見て、何かおかしい所はあるか?」

森崎「う~ん…特にそういうのは無いな。お前の動作って教科書通りだし」

トニーニョ「そうか…」

森崎「ただ、それだけに読みやすいな。フェイントとか混ぜてみたらどうだ?」

トニーニョ「一時試してみたさ。だが、そういう器用さではネイには到底勝てん。
だから俺は基本を地道に積み重ねる事で強みにする方針だ」

森崎「ふーん…」

画面の中ではまたトニーニョがドライブシュートを丁寧で分かりやすいフォームで放っていた。

森崎「(なんか、俺にも撃てそうな気がしてくるなあ。そういう意味では凄いフォームだな)」

その後森崎は小話をしてからトニーニョの部屋から去った。

*定期的な練習の積み重ねで、全能力値が+1されました。



2年目8月・イベントフェイズ

寮長「おいモリサキ、またカタギリとか言う人から電話だぞ」

森崎「あっ、はい。すぐ行きます!」

森崎はオフィスに入って受話器を耳に当てた。

陽子「こんばんは、森崎くん。元気してた?」

森崎「ああ、元気だ。だけどちょっと待ってくれ、すぐに戻る」

陽子「うん?うん、分かった」

森崎は受話器を持ったまま辺りを見渡し、程なく植木鉢の後ろに隠れていたネイを発見した。
森崎が拳を鳴らし始めるのと、ネイが舌を出してさっさと退散したのはほぼ同時だった。

森崎「お待たせ。ちょっと不届き者を追い払ってきた」

陽子「…?よく分からないけど、分かったわ」

森崎「それで、今年も全国大会の様子を見てきたのかい?」

陽子「そうそう。他にもちょっと面白いネタがあるわよ。ね、また会いましょ?」

森崎「もちろんいいぜ。じゃあ来月…」

A 「またあの喫茶店でコーヒーを飲むかい?」
>B 「日本料理店が近くにあるんだけど、そこにしようか?」
C 「春の海で魚釣りでもするか?」
D 「またシュラスコを食べに行かないか?」
E 「サンパウロ市内のダウンタウンを食べ歩いてみるのはどうだ?」



陽子「日本料理ね、分かったわ。1ヶ月も経てばちょうどその頃、日本料理が恋しくなりそうだしね」

陽子はあっさりと森崎の提案を承諾した。

森崎「それじゃ、決まりだな。じゃあ、例によって詳しい日時が決まったら…」

陽子「うん、電話するわ。それじゃ、お休みなさーい」

森崎「ああ、お休み」

電話を切った森崎はネイのからかいの視線をスルーしつつ自室へ戻った。



2年目9月・基礎練習フェイズ

森崎「9月の春って全然慣れそうにないな…まあいいや、練習練習」

今月重点的に鍛える能力を選んで下さい。カッコ内は現在の能力値です。

A ドリブル(60) 凄く上がりにくい
>B パス(54) 割と上がりやすい
C シュート(55) 少し上がりやすい
D タックル(54) 割と上がりやすい
E パスカット(53) かなり上がりやすい
F ブロック(53) かなり上がりやすい
G せりあい(58) 割と上がりにくい
H セーブ力(60) 凄く上がりにくい



森崎はゴール前からのロングキックでターゲットを狙う練習をメニューに組み込んだ。
-----------------------------------------------------------------------------
JOKER→パス+3&必殺技/スキル習得!
13→パス+3!
10~12→パス+2!
2~9→パス+1!
1→効果が無かった。

2年目9月のパス練習→  クラブ6
2~9→パス+1!
-----------------------------------------------------------------------------
森崎「うーん…狙った所には行くが、受け取りやすいボールになっているかは分からんな」

森崎はとりあえずロングキックの精度を上げる事には成功した。

森崎パス力:54→55



2年目9月・自由行動フェイズ

森崎「楽しい楽しい休日~っとくらあ」

A ネイに会いに行く。
B トニーニョに会いに行く。
C その他チームメイトと交流する。
D 中山に電話する。
>E 街を探検してみる。



森崎「もうすっかりサンパウロ市にも慣れてきたな~」
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JOKER→「ハーイ、ジャパニーズアスリート!また会いましたネ!」
12~13→パルメイラス一軍のホームスタジアムにたどり着く。
9~11→ネイに教えられた日本料理店に立ち寄る。
8→ネイに教えられたジョギングコースを一周する。
6~7→ネイに教え(ryスポーツショップに立ち寄る。
4~5→ネイに(ryビーチでのんびりと釣り。
3→また怪しげな店から出てくるトニーニョを発見。
2→またしても複数の女の子を連れ歩くネイを発見。
1→む…あいつはひょっとして翼か?

ぼくらの街探検6→  クラブ7
6~7→ネイに教え(ryスポーツショップに立ち寄る。
-----------------------------------------------------------------------------
森崎「そう言えばここにはまだ来た事は無かったな。一度立ち寄ってみるか」

森崎は以前ネイに教えられたスポーツショップに入った。そこそこの大型店で、
サッカーだけではなく様々なスポーツ用品が置かれている。隅っこにちょっとだけ
野球用品が置かれていたのを見た森崎はなんとも複雑な気分に駆られた。

森崎「やっぱり野球はブラジルではマイナーなんだなあ…ま、サッカーで何回も世界一に
なってるなら他のスポーツが育ちにくいのも当然かな?さて、俺はサッカー選手らしく
サッカー用品を買おう。ネイは目利き次第で当たり外れがあるって言ってたな…」

A スパイクを買う(ドリブルとパスの成長率が上がるかも?)
B 重り付シンガードを買う(シュートとせりあいの成長率が上がるかも?)
C ディフェンス教則本を買う「タックル、パスカット、ブロックの成長率が上がるかも?)
>D グローブを買う(セーブ力の成長率が上がるかも?)



森崎「そろそろグローブがキツくなってきたし、新調するか!」

森崎はグローブを見繕い、帰ってから早速試してみた。
-----------------------------------------------------------------------------
JOKER→伝説級のグローブだった!成長率がそこそこアップ&スキルゲット!
ダイヤ→掘り出し物のグローブだった。成長率がそこそこアップ。
ハート→良質のグローブだった。成長率が少しアップ。
スペード→フツーのグローブだった。成長率が殆ど分からない程度に少しだけアップ。
クラブ→粗悪品を買ってしまった…成長率に変化無し。

森崎のグローブ目利き→  ダイヤ7
ダイヤ→掘り出し物のグローブだった。成長率がそこそこアップ。
-----------------------------------------------------------------------------
森崎「おお…この肌に吸い付く様なフィット感!まるで第二の皮膚になったみたいだ!
ここまで凄いと着けているのを忘れてしまいそうだぜ!このグローブはイイモノだっ!」

*森崎のセーブ力の成長率がそこそこ上がりました。



2年目9月・イベントフェイズ

森崎「お、ここだ、ここ…思ったより空いているな」

9月のあるすごしやすい夕方、森崎は陽子を連れてサンパウロ市内のとある日本料理店を訪れた。
それほど大きくない店は半分程しか客が入っておらず、賑わっているとは言えない。

陽子「やっぱり日本人と日系人しか来ていないのかしら?あ、でも一人ブラジル人が居るわね」

森崎「あ、ホントだ…ん?」

客の殆どは黒髪に黄色い肌とどう見ても日本人もしくはアジア人な外見な者達だったが、
一人だけ金髪に赤茶けた肌のどう見ても日本人ではない逞しい青年が居た。うな重を一人で
何杯も平らげているらしい彼の後姿を見た森崎は脳内で何かがひっかかった気がした。

陽子「どうしたの?」

森崎「いや、なんかあいつ何処かで見た気が…写真か何かで…」

A 声をかけてみる。
>B 遠目で見るだけにする。
C 構わず席に座る。



森崎「(少し気になるが、陽子さんをほったらかして話しかける訳にも行かないな)
それじゃ、陽子さん。あそこに座ろうか?」

陽子「…うん、いいわよ」

森崎と陽子は金髪の青年から少し離れた机についた。その際森崎は青年の顔が見られる方を向き、
横目で彼の顔を観察した。するとその青年と視線が合い…森崎はやっと彼が誰だかわかった。

トニーニョから貰った雑誌に載っていたサントスのFW、マルシオ・パッソス・ザガロだったのだ。

森崎「(あいつは…!ザガロとか言う奴!確か日向みたいな問題児だったよな?
うひゃ~、ガラ悪い。話しかけなくて正解だったかも知れん)えーと、陽子さんは何にする?」

陽子「そうねえ…私は…牛丼!」

森崎「へ?牛丼?」

森崎はザガロの事も忘れる程驚いた。陽子と牛丼と言う組み合わせが全く噛み合わなかったのだ。

陽子「うん、量が多いから食べるのが大変なんだけど…大好きなの!」

森崎「(…この人の好みはよく分からん)」

陽子「森崎くんは?」

森崎「俺?俺は…」

A 「俺も牛丼にしよう」
B 「天ぷらうどんにするよ」
>C 「うな重を頼もうかな」
D 「寿司があるからそれで」



森崎「うな重をたのも…」

ザガロ「やめとけ、日本人。ここのウナギは食えたモンじゃねーぞ」

森崎「えっ?」

突如ザガロの方から話しかけられ、森崎は当然面食らった。陽子や他の客も堂々と店の料理を
罵倒する無礼さに目を丸くするが、ザガロは一切お構いなしにこの店の鰻をけなし続けた。

ザガロ「まずタレがダメだ。市販の量産品を使っているのが丸分かりだ。せめて十年は
継ぎ足しながら熟成させたモノじゃないと話にならねえ。次に太めで脂の乗った鰻を使っているのに
焼く前に蒸していねえから脂っこい上に焼くのに時間がかかり過ぎて固くなっちまってる。
山椒もなっちゃいねえ、安物以外の何物でも…」

店員「ちょっとお客さん!営業妨害みたいな真似はしないで下さいよ!」

ザガロが次から次へとウナギ批判を繰り広げる内に流石に黙っていられなくなったのか、
店員が注意を促してくる。しかしザガロは眉を吊り上げガタッと勢い良く席を立った。

ザガロ「そして店員がわかってねーのが致命的だ!今から俺が本当の鰻って奴を見せてやるぜ!」

店員「えっ、ちょっと…わっ!」

ドカッ!

ザガロは店員を突き飛ばし、厨房に乱入していった。森崎と陽子はぽかんと見守りながら
厨房から漏れてくるけたたましい騒音に耳を済ませる事しか出来なかった。

森崎「…えっと…あいつが、うな重作るのかな?」

陽子「これって…傷害罪とか侵入罪なんじゃ…」



ザガロ「さあ、食ってみろ」

森崎「あ…ああ…」

数十分後、森崎と陽子の前には光り輝いていると錯覚しそうな程見事なうな重が置かれていた。
本心ではもう店から出たかった森崎だったが、何故か厨房から出てきた料理人が声を上げて
嗚咽しており、ザガロが作ったうな重への好奇心が勝ってしまい口に運ばずには居られなかった。

パクリ。

森崎「…お!?おおお!?う、美味い!文句無しに美味い!」

料理人「うわああああああああん!!」

思わず手放しでほめた森崎の言葉でトドメを刺されたらしい料理人がいよいよ泣き崩れた。
逆にザガロは腕組みをして不敵な笑みを浮かべる。

ザガロ「フン、当然だ。じゃ、約束通り俺の代金はタダだぞ」

店員「もう好きにして下さい…」

ザガロ「ハーッハッハッハッハッハッ!!」

高笑いしながら去っていくザガロ。後には泣いている店員と料理人、どう反応していいか
分からない客達、そして戸惑いながらザガロ作のうな重に舌鼓を打つ森崎と陽子が残された。

陽子「あら、ホントに凄く美味しい…鰻の蒲焼って、年季が要る料理の筈なのに」

森崎「………シュールな体験をしたな…」

陽子「(…あ。牛丼を頼むタイミング逃しちゃった…)」

*森崎のザガロに対する感情が「鰻の変態」になりました。



二人はしばし黙々と食事を続け、時間を置いてから会話を再開した。

森崎「えーっと…それで、日本の夏のインターハイはどうだったんだ?」

陽子「あ!うん、今年も東邦学園が優勝したわ。決勝の相手はやっぱり南葛で、
0-2で負け。山森くんが入って中盤が更に強くなったんだけど、なんだか逆に
組織力が落ちている感もあったわ。不思議で意外な光景だったけど」

森崎「あ、それ多分山森のせいじゃないよ。中山から電話で聞いたんだけど、
今年は顧問が中々見つからなくて、結局はサッカーのサの字も知らない先生に
任せるしかなかったらしい。それで全体練習の効率が落ちちまったんじゃないかな」

陽子「あら、そうだったの?流石にそこまでは知らなかったわ。私としてはむしろ
岬くんがあまりキャプテンシーを出していなかったのが主因だと思ってたわ」

森崎「それもある。今の南葛は、キャプテン向きの奴が居ないんだよ
(中山は居るけど、かつての力は取り戻せていないだろうしな…)」

陽子「キャプテンと監督両方が物足りないんじゃ、日向くんが絶対的な支配を強いている
東邦に比べて統率が取れないのはしょうがないかもね。このままじゃ、冬の国立も
来年もずーっと東邦が高校サッカーを制し続けそうね。なんだかつまらないわあ」

森崎「(全くだな…俺が育てた南葛がやられっ放しってのはシャクに触るぜ)」



二人の食事が終わりに近づいた頃、陽子は二つ目の話題を切り出した。

陽子「ねえ、この前話した葵新伍くんの事覚えてる?」

森崎「ん?あー、イタリアに行きたがってたって奴か。あいつがまた何か無理難題言ってきたのか?」

陽子「ところが違うのよ。なんと彼、イタリアの名門・インテルの少年チームの入団テストに
受かっちゃったの!一発合格でプロ予備軍になって、今はもうレギュラーだって!」

森崎「…は!?マジっすかそりゃ!」

陽子「私も俄かには信じられなかったわ。でもイタリアの報道を調べてみたら本当だったのよ。
日本から来たからと言う事で”太陽王子”なんてニックネームまでついている位よ」

森崎「…なんとまあ。だけどイタリアJrユースって大した事無かったし、
セリエAも少年部は大した事無いと考えれば納得できるな」

陽子「(本来セリエAの少年部もレベルが高いんだけどね…)更につい先月、別の赤井って言うDFの
選手がサンプドリアに留学したわ。こっちは日本の強豪校出身だったから日本サッカー協会も
サポートを行って、それなりにスムーズに進んだみたい。いずれ会う事になるかしら?」

森崎「そいつが日本代表に選ばれたら…だな」

サラリと事も無げに言う森崎に陽子も楽しそうに唇の端を吊り上げた。

陽子「森崎くんが日本代表に入るのは規定路線なの?」

森崎「当然。世界一になるんならまず日本一でも無くっちゃな!」

森崎の豪語を〆として二人の食事会は和気藹々なまま終わった。
会計の際に店員がまだ泣いていたのには流石の二人も閉口したが。



2年目10月・基礎練習フェイズ

森崎「さあ、練習練習!」

今月重点的に鍛える能力を選んで下さい。カッコ内は現在の能力値です。

A ドリブル(60) 凄く上がりにくい
B パス(55) 少し上がりやすい
C シュート(55) 少し上がりやすい
D タックル(54) 割と上がりやすい
>E パスカット(53) かなり上がりやすい
F ブロック(53) かなり上がりやすい
G せりあい(58) 割と上がりにくい
H セーブ力(60) かなり上がりにくい



森崎は今月はパスカット練習の頻度を増やす事にした。
-----------------------------------------------------------------------------
JOKER→パスカット+3&必殺技/スキル習得!
13→パスカット+3!
7~12→パスカット+2!
2~6→パスカット+1!
1→効果が無かった。

2年目10月のパスカット練習→  ハートK
13→パスカット+3!
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森崎「ヒャッホー!面白い様にパスカット出来るぜ!」

森崎はフィールダー達から顰蹙を買いかねない勢いでナイスカットを連発した!

森崎パスカット力:53→56



2年目10月・自由行動フェイズ

森崎「くあ~、体がガタガタだ。さっさと遊ぶべし!」

A ネイに会いに行く。
B トニーニョに会いに行く。
C その他チームメイトと交流する。
D 中山に電話する。
>E 街を探検してみる。



森崎「今日はどんな顔を見せてくれる、サンパウロ市よ?」

森崎は財布を持って寮から出発した。
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JOKER→「ハーイ、ジャパニーズアスリート!また会いましたネ!」
12~13→パルメイラス一軍のホームスタジアムにたどり着く。
10~11→あれ?女の子達が近寄ってくる…
8~9→ネイに教えられたジョギングコースを一周する。
6~7→ネイに教え(ryスポーツショップに立ち寄る。
4~5→ネイに(ryビーチでのんびりと釣り。
3→また怪しげな店から出てくるトニーニョを発見。
2→またしても複数の女の子を連れ歩くネイを発見。
1→む…あいつはひょっとして翼か?

ぼくらの街探検7→  ハートJ
10~11→あれ?女の子達が近寄ってくる…
-----------------------------------------------------------------------------
女の子達「あ!モリサキだ!」「ホントだ、モリサキだ!」

森崎「ん?」

小走りしている所に急に声をかけられ、森崎は思わず立ち止まった。
そこに大体15~18歳位であろう様々な人種の女の子グループが近寄ってくる。

女の子達「今日ってオフの日だよね?それでも自首練中なの?」「えらいえらい!」
「頑張ってね、キミならジュニオールにも上がれるよ!」「ねえねえ、ネイと話したいんだけど…」

森崎「(なんだ、俺にもファンがつく様になったか。一部下心丸出しの奴も居るが)」

A 「ああ、よろしく。それじゃ、練習中なんで…」クールに立ち去る。
>B 「おう、応援頼むぜ!パルメイラスのゴールは俺が守る!」軽く会話に付き合う。
C 「なんだったらそこのコーヒーショップに寄ってくかい?」ナンパをしてみる。
D 「有難う、美しいお嬢さん方。俺に君達の愛のエネルギーを送ってくれ…」ジョークをかます。



森崎はグッと親指を突き上げ歯を見せて笑った。女の子達もその明るいジェスチャーに
気分を良くしたらしく、きゃいきゃいとはしゃぎだす。

女の子達「お~、頼もしいわ!」「GKはそれ位強気じゃなくっちゃね!」「あの、サインいいかな?」

森崎「おう、勿論良いぜ(フフフ、こんな事もあろうかとサインペンを用意しておいて良かったぜ!)」

女子ファン達と楽しく交流する森崎。サンパウロのとある春の日の出来事であった。

*ファンを丁寧に扱った事で評判が良くなり、森崎の支持率が1上がりました。

森崎チーム内支持率:31→32

*定期的な練習の積み重ねで、全能力値が+1されました。



2年目11月・基礎練習フェイズ

森崎「最近疲れが残ったまま練習するのも珍しくなくなってきたな…」

今月重点的に鍛える能力を選んで下さい。カッコ内は現在の能力値です。

A ドリブル(61) 凄く上がりにくい
B パス(56) 割と上がりやすい
C シュート(56) 割と上がりやすい
D タックル(55) かなり上がりやすい
E パスカット(57) 少し上がりやすい
>F ブロック(54) 凄く上がりやすい
G せりあい(59) 割と上がりにくい
H セーブ力(61) かなり上がりにくい



森崎は手を使わずにシュートを防ぐ事を試してみる事にした。
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JOKER→ブロック+3&必殺技/スキル習得!
13→ブロック+3!
6~12→ブロック+2!
2~5→ブロック+1!
1→効果が無かった。

2年目11月のブロック練習→  ハート4
2~5→ブロック+1!
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森崎「ううむ…あんまり成果が無いな…」

森崎は少しだけシュートコースの先読みが出来る様になった…気がした。

森崎ブロック力:54→55



2年目11月・自由行動フェイズ

森崎「暑い~!11月が暑いなんて間違ってる~っ!!」

A ネイに会いに行く。
B トニーニョに会いに行く。
C その他チームメイトと交流する。
D 中山に電話する。
>E 街を探検してみる。



森崎「汗臭い寮になんか篭もっていられるか!街行くぞ街!」

森崎は逃げ出す様に街に繰り出した。
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JOKER→「ハーイ、ジャパニーズアスリート!また会いましたネ!」
12~13→パルメイラス一軍のホームスタジアムにたどり着く。
10~11→疲れただけだった…
8~9→ネイに教えられたジョギングコースを一周する。
6~7→ネイに教え(ryスポーツショップに立ち寄る。
4~5→ネイに(ryビーチで命の洗濯。
3→また怪しげな店から出てくるトニーニョを発見。
2→またしても複数の女の子を連れ歩くネイを発見。
1→む…あいつはひょっとして翼か?

ぼくらの街探検8→  ハート4
4~5→ネイに(ryビーチで命の洗濯。
-----------------------------------------------------------------------------
森崎「む…そういえばあっちにはビーチがあったな」

昨年ネイに教えられたビーチの存在を思い出した森崎はジョギングコースから外れ
ビーチに向かって走り始めた。

森崎「夏だ海だ太陽だ水着だ!うほーっ!」

気合を入れながら到着した森崎の運命は…
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JOKER→え、これってもしかしてヌーディスt(ry
ダイヤ→なんと逆ナンされた!
ハート→ナンパに成功したぜ、イェイ!
スペード→ナンパに失敗したぜ、フッ…
クラブ→お、俺は見ているだけで良いんだ…

桃源郷?→ ダイヤ9
ダイヤ→なんと逆ナンされた!

いずれの場合も容姿は数字に比例します。
-----------------------------------------------------------------------------
森崎「(おお、こりゃ良い目の保養…)」

まずは鑑賞に勤しもうとする森崎。しかし彼は逆に見られる側でもある事に気付いていなかった。

若い女「ねえ、そこの東洋人の君」

森崎「へ?俺?」

一人の若い女が森崎に話しかけてきたのだ。ハイビスカス模様のビキニが良く似合っている
スタイルの良い黒人女性で、顔立ちも10点中7~8点はつけられるだろう。

若い女「うん、君。名前なんていうの?」

森崎「ああ…森崎って言うんだ」

若い女「モリサキ?日系の名前ね。あたしはベリンダって言うの。あたしの友達と
一緒にビーチバレーやらない?ちょうど人数が足りないし、君は運動神経良さそうだしさ」

森崎「(おお、これはひょっとしてラッキーデーって奴か!?)」

>A 「勿論だぜ!球技なら俺に任せておきな!」ノリノリでついていく。
B 「ごめん、そういう気分じゃないんだ」だが断る!俺は硬派だ!



ベリンダ「わお、頼もしい。それじゃバッチリ活躍してよね!」

森崎はベリンダに手を引かれ、ビーチバレーのコート(と言っても網と柱があるだけ)に
連れられてきた。そこには既に男女が十人ほど集まっており、玉石混ざっているものの女の方が
男より多いと言う森崎的に非常に美味しいシチュエーションであった。

森崎「(ウッヒョー、ここでカッコよく決めればハーレムってか!やってやるぜ!)」

こうして森崎は鼻息荒くビーチバレーに参加した。ちなみに数少ない他の男達も
意図は同じらしく、森崎と同じく鼻息が荒かったのは言うまでもない。
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JOKER→正に一人舞台!プロと見紛うプレイにビーチ中の視線が釘付けだ!
ダイヤ→大活躍!モテモテ王モリサキの誕生だァ!
ハート→そこそこ活躍。試合後にベリンダとのツーショット!
スペード→あまり目立たなかった。試合後は特に何も無し。
クラブ→森崎のせいで負けてしまった。肩を落として帰る羽目に…

ビーチバレーの森崎様→  ダイヤ4
ダイヤ→大活躍!モテモテ王モリサキの誕生だァ!
-----------------------------------------------------------------------------
その日、ビーチバレーコートでは黄色い悲鳴が絶えなかった。

森崎「うぉりゃあああっ!!」

バッ!
バッシィイイイン!!

女性達「キャー!」「凄いジャンプ力だわ!」

プロ予備軍のアスリートとしての能力を惜しみなく発揮する森崎がボールに絡む度、
ベリンダを初めとする女性達が歓声を上げ敵チームの男達が絶望に呻く。

ベリンダ「やっちゃえー、モリサキーッ!!」

ポンッ。

敵チームの男「クソッ!またあいつか!」

森崎「もらったァーーーッ!!」

バコォオオオン!ボスッ、テンテンテン…

女性達「ワァーーーーーッ!!」

森崎「やった…うぉわっ!?」

森崎の豪快なスパイクで勝負が決まった瞬間、森崎は女性達にやや手荒にもみくちゃにされた。



ベリンダ「モリサキー、まだ鼻の下が伸びてるわよ?」

森崎「そ、そんな訳無いだろ!」

ベリンダ「どーだか…気持ちよかったんでしょー、うりうり」

森崎「(フランクな女だ…)」

数分後、森崎とベリンダはビーチパラソルの下で涼んでいた。二人の手には
敵チームの選手達に奢らせたソフトドリンクが握られている。

ベリンダ「それにしても流石ねー。GKなら活躍してくれるだろうって思ったけど、予想以上だったわ」

森崎「あ…知ってたのか?」

ベリンダ「うん、パルメイラスの選手でしょ?だけどそれ言ったら向こうに警戒されてただろうしねー」

けらけらと悪びれずに笑うベリンダを見て森崎は気が抜けてしまった。

森崎「(なんつーしたたかさだ…そういえば陽子さんも塩田さんも真弓さんもそんな所があるな。
女って、逞しい生き物だ…全部が全部そうだって訳じゃないだろうけど)」

ベリンダ「ねー、日本の事聞かせてよ。特にショーグンとかニンジャとか!」

森崎「将軍なんていまどき居ないって!(忍者なら居るけど…)」

その後森崎はベリンダと楽しい一時を過ごし休日を有意義に使った。

*ビーチで楽しい一日を過ごし、モチベーションが回復しました。
次の月の練習に限り、成長率が全般的に上がります。



2年目12月・基礎練習フェイズ

森崎「クソ暑いクリスマスなんてクソ喰らえーッ!!畜生ー!」

今月重点的に鍛える能力を選んで下さい。カッコ内は現在の能力値です。

A ドリブル(61) 割と上がりにくい
B パス(56) 凄く上がりやすい
C シュート(56) 凄く上がりやすい
D タックル(55) 物凄く上がりやすい
E パスカット(57) 割と上がりやすい
F ブロック(55) 物凄く上がりやすい
G せりあい(59) 少し上がりやすい
>H セーブ力(61) 割と上がりにくい



森崎は再びGKコーチと協力して練習に励む事にした。
-----------------------------------------------------------------------------
JOKER→セーブ力+2&必殺技/スキル習得!
4~13→セーブ力+1!
1~3→効果が無かった。

2年目12月のセーブ力練習→  ハートK
4~13→セーブ力+1!
-----------------------------------------------------------------------------
森崎「よーし、また一つ俺が鉄壁になったぜ!」

森崎はGKコーチの出したメニューを順調にこなした。

森崎セーブ力:61→62



2年目12月・自由行動フェイズ

森崎「ああ~、あっちぃなあ。エアコンがある部屋には野郎どもが屯しているし」

A ネイに会いに行く。
B トニーニョに会いに行く。
C その他チームメイトと交流する。
>D 中山に電話する。
E 街を探検してみる。



森崎「よし、中山に電話してみよう」

プルルル…プルルル…

中山「はい、中山家です」

森崎「よう、俺だ。森崎だ」

中山「おお、森崎か。半年ぶりだな」

森崎「確かにそれ位だな。どうだ、全国選手権に向けての準備は?」

中山「…そうだな。正直言って、夏とあまり見込みは変わらないかも知れない」

森崎「そうなのか…」

中山「こっちはもともと3年の選手が居ないしな…逆に言えば来年からは条件が同じになるぜ」

森崎「でも、来年になると東邦にも沢田が入ってくるんじゃないか?」

中山「だろうな。そこはウチの中盤の優位性を何処まで活かせるかだ」

森崎「ふ~ん…」

二人はその後しばし会話を続け、ふとした事で前回の会話を思い出す。

中山「そういえばさ。お前、新技のアイディアが無いって嘆いてたよな?」

森崎「嘆いてはいないが、確かにそう言ったな。何か思いついたのか?」

中山「ああ、新技じゃないけど。お前、以前三角跳びやってたよな?何回か」

森崎「あ…ああ、あったな(クソ審判のせいで退場させられた事もあったな…)」

中山「それを飛び出しに使ったらどうだ?お前の体格のハンデを補える方法だと思うんだが」

森崎「!」



次の日、森崎はネイとトニーニョに頼んでゴール前で練習する事にした。

トニーニョ「新技の練習…?」

森崎「ああ。画期的な飛び出し方法だ」

ネイ「ふーん?じゃあ俺がセンタリングを上げて、トニーニョがそれを撃ちに行けば良いんだな」

森崎「ああ、高い球を上げてくれ」

呼び出された二人は半信半疑の様子だったが、とりあえずはネイがコーナー付近に
ドリブルしていった。ネイとトニーニョはパスの技術は同程度だが、浮き球に関しては
トニーニョの方が上なのである。普段の彼の平均的なMFとしてのプレイスタイルからは
想像しにくいが、実はトニーニョはダッシュ力・ジャンプ力共に非凡な物を持っている。

ネイ「行くぜ!」

タタッ…バシュウッ!

ダダッ!
バッ!

トニーニョ「は!?」
ネイ「え?」

ネイが短いドリブルから高いセンタリングを上げる。それに合わせてトニーニョが
飛び込む為に走り出すが、それより早く森崎が跳んでいた。

ボールにではなく、ゴールポストに向かって。

ガィイイイン!

バッ!

ヒュウウッ…ガシッ!

スタッ。

そしてゴールポストを蹴って通常より高く跳ね上がった森崎がゴールバーよりはるか上の
地点でボールを手中に収めた時、トニーニョはジャンプしたまま見上げる事しか出来なかった。

森崎「よおしっ!成功だァ!」

トニーニョ「…ひ、非常識な…」

ネイ「…ぷわはははは!こりゃいいや!」

*森崎が必殺飛び出し「三角跳び出し」を習得しました!
ガッツ150消費で飛び出しに+4の補正を得られる必殺技です。

*定期的な練習の積み重ねで、全能力値が+1されました。



まとめ読み用記事その3(パルメイラス修行編3年目)に続く…



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